伊集院光×古市憲寿×塙宣之も田中みな実に太鼓判 『M』放送再開を前にリミックスverも満足の内容

『M』伊集院×古市×塙も田中みな実に太鼓判

 ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日×ABEMA)の第3話リミックスver.が、6月6日に放送された。

 今回のリミックスは、伊集院光と古市憲寿による副音声でのスペシャルオーディオコメンタリーが付けられた5月9日の放送の続編。90年代から現在までのavexに造詣が深い古市、当時サンミュージック時代の浜崎あゆみにインタビューしていた伊集院、さらに自身のYouTubeチャンネルでパロディードラマ「H~愛すべき棒がいて~」をアップするほど『M』をリスペクトしている塙宣之(ナイツ)を新たに迎えオンエアとなった。

H〜愛すべき棒がいて〜 第1話

 放送が始まり視聴者を驚愕させたのは、第1回のリミックスver.とは違い、伊集院らのワイプが画面の横に並び、彼らの解説が主音声として聞こえてくることだ。考えてみれば、すでに第3話は5月3日の通常放送、5月16日の「#2&3:【未公開NGシーン付き】特別ダイジェストver」と今回で3回目のオンエア。「もうストーリーは頭に入ってますよね?」といった完全に話が分かっている前提で、ドラマの音声は要所要所のセリフしか聞こえないという、異例の内容となったのだ。古市も冒頭で触れていたが、このスタイルはもはやバラエティ番組である。

 これまでの物語を振り返るダイジェストから、伊集院の「怪獣大図鑑」「珍プレー好プレー集」と前回の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)、『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)に続く名言が炸裂。礼香(田中みな実)のトレードマークの眼帯を当たり前に「(博多)通りもん」と呼ぶ古市が、「最近聞いたのが、当時avexに眼帯をした人がいたらしいんです」と驚きの情報を明かすものの、さすがに伊集院も「都市伝説じゃなくて!?」と疑いの目を向ける。さらに交友関係の広い古市は、半年前に椎名林檎と食事をした際、そこで椎名にずっと“アユ”の話をしていたという貴重なエピソードも飛び出していた。

 第3話と言えば、礼香の屈指の名シーン「許さなーーーーーい!」がある。「タイトルの『M』が意味するものは、みな実の『M』」と田中みな実に夢中の伊集院は、礼香が出ると「キタ!」と大興奮。「もはや片平なぎさ通り越して、貞子ですよね」「ここだけ切り取って『キングオブコント』でもいけますよ」という伊集院のコメントに、塙も「安斉(かれん)さんの受け、間がいいですよね。あんまり突っ込まない師匠を見てる感じ」と2人の演技に太鼓判を押した。

 また、前回の副音声の放送後、伊集院がパーソナリティーを務める『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)に田中がゲスト出演。「許さなーーーーーい!」のセリフは、台本でもかなり長く棒が引っ張ってあるそうで、発声し続けるための出すべき音を決めて演技に臨んだとのこと。“懐の深い女優”としての田中のスタンスが垣間見える。

 アユをいじめる理沙(久保田紗友)と真理(傳彩夏)がオレンジジュースをかけるシーンには「ツインオレンジ」、電車と並走する場面では「ステイホーム終わったら訪ねるべきところ」と伊集院のコメントが冴えわたる。アユが「A Song for ××」「poker face」を書き上げ、祖母・幸子(市毛良枝)が亡くなる感動の展開には、3人がコメントをするのも忘れ、その空気に耐えきれなくなった古市が照れ隠しで苦し紛れの話題を振るという微笑ましい一幕もあった。

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