『M 愛すべき人がいて』田中みな実に続き水野美紀もさすがの怪演 チープな効果音もたまらない

『M 愛すべき人がいて』水野美紀の怪演

 礼香、天馬に負けじとアユ、マサの2人も黙ってはいなかった。アユが手を離してしまった風船を、マサがベンチを足場に颯爽とキャッチするというトレンディドラマのような展開。笑いを堪えきれなかったのが、第2話のクライマックスとなる合宿でのやり取りだった。

 玉木(久保田紗友)から執拗ないじめを受け、肩を脱臼したアユ。デビューのためには10キロマラソンで上位5名に残らなければならない。ペットボトル10本が入ったリュックを背負い心折れそうなアユに、マサは降りしきる雨の中絶壁に立ち、「俺を信じろ! アユ! 走れ!」と絶叫するのだ。包帯が外れたアユは「アユ、走ります」と全速力でゴールイン。1位になったアユにマサは寄り添い、雨上がりにの空にかかった虹を見上げる。「キラララーン」というチープな効果音もたまらないポイント。第1話のラストでも夜空に虹がかかっていたことから、虹は恒例のシーンになっていきそうだ。

 第3話では、ソロデビューを前にアユが初めての作詞に挑戦。しかし、そこには理不尽、嫉妬の嵐が待ち受けていた。第1話、第2話を上回る、さらなる“ヤバい”展開が私たちを楽しませてくれるはずだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『M 愛すべき人がいて』
テレビ朝日系にて、毎週土曜 23:15~0:05放送
ABEMAにて、独占配信
出演:安斉かれん、三浦翔平、白濱亜嵐、田中みな実、久保田紗友、河北麻友子、田中道子、新納慎也、市毛良枝、高橋克典、高嶋政伸
原作:小松成美『M 愛すべき人がいて』(幻冬舎刊)
脚本:鈴木おさむ
企画:藤田晋(ABEMA)
ゼネラルプロデューサー: 横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)、谷口達彦(ABEMA)、山形亮介(角川大映スタジオ)、佐藤雅彦(角川大映スタジオ)
アソシエイトプロデューサー:川島彩乃(ABEMA)
演出:木下高男、麻生学
主題歌:浜崎あゆみ「M」(avex trax)
制作:テレビ朝日
制作協力:角川大映スタジオ
(c)テレビ朝日/ABEMA

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