安達祐実が語る、仕事とプライベートに子役時代から現在まで 「隠したり誤魔化したりはしたくない」

安達祐実、子役時代からプライベートまで語る

 安達祐実が10年ぶりに地上波連続ドラマの主演を務めるドラマ25『捨ててよ、安達さん。』が、毎週金曜深夜0時52分からテレビ東京ほかにて放送中だ。安達祐実が“安達祐実”という本人役を演じる本作は、“毎号私物を一つ捨てる”という女性誌の連載企画を受け持つことになった安達さんと、彼女の夢の中に登場する謎の少女と擬人化した「捨てられないモノ」との交流を描いた物語だ。

 第1話では、「捨てられないモノ」として代表作の完パケDVDが登場し、“安達祐実”の子役時代の葛藤が描かれたが、本人は実際に子役時代をどのように捉えているのか? 本人役を演じる難しさからプライベートの話まで、じっくりと語ってもらった。

「リアクションはいつもより大人しめです(笑)」

ーー今回、10年ぶりの地上波連ドラ主演となりますが、心境はいかがですか?

安達祐実(以下、安達):そういうことも巡ってくるんだなと思いました。主演だからどうということはないですけれど、ご褒美のようだなと。ありがたいなという思いでやらせていただきました。

ーーしかも今回は初の“本人役”です。

安達:最初は普段の自分っぽく、わりと楽にできるんじゃないかなと思っていたんです。でも実際は、ストーリーもあるし、そう簡単にはいかなくて。本人役って難しいんだなと実感しました。

ーー具体的にどのような部分が難しかったですか?

安達:自分じゃない役をやるときは、ある程度無責任でいられる部分があるというか……。自分自身の発言ではないし、自分自身の行動でもないから、客観的に引いて見られるところがあるんですけど、“安達祐実”の役だと、安達祐実としての発言や行動になってしまう。なので、その辺りのもどかしさはありましたね。

ーー内容は、女性誌の連載企画で様々な“捨てられないモノ” を捨てていくことになった安達さんが、夢の中で擬人化したモノとやりとりをするというシュールな展開になっています。第1話では代表作の完パケDVD、第2話では輪ゴムとレジ袋……と、たくさんの“捨てられないモノ”が登場しますが、事前に内容について相談はされたんですか?

安達:脚本を作る前の段階で、脚本の下田(悠子)さんや大九(明子)監督たちとみんなで話し合いをする時間がありました。実際に自分がちょっと捨てづらいなと思っているものや、過去の自分の話などを、何時間もかけて結構じっくりお話しさせていただいて。それを元に脚本を書いてくださったので、中には実際に私が捨てられないと思っているものもありますね。

ーー第1話を拝見しましたが、ご自身の過去について言及されている部分もあり、ものすごくリアリティがありました。

安達:リアリティありました? 感じていただけました?(笑)

ーーものすごく感じたんですけど、物語自体はフィクションなんですよね? そこがまた不思議な味わいでした。

安達:そうなんですよね。その辺の曖昧さが面白いなと思っていて。実際にリアルの私に近い部分もたくさんあるし、でも全然私のエピソードではないものも入っていたりするんです。その境目がわかりにくいっていうのは、すごく興味深いなと思います。物語の中では、どうリアルに見せていくかも必要だけど、本当のリアルに近づければいいというわけでもなかったり。あと、私は普段からリアクションが大きいんです。なので、普段の自分を意識すると、すごく大げさに見えてしまうということを監督に言われて……。なので、『捨ててよ、安達さん。』ではリアクションはいつもより大人しめです(笑)。

ーーそうなんですね。プライベートと言うと、安達さんご自身もSNSなどで妻として、親としてのプライベートな部分を披露されていますよね。

安達:そういう私生活の部分を見せないやり方も人によってはあると思うんですけど、私は小さい頃から仕事をしているので、それこそプライベートと仕事の境目がよくわからないところがあるんですよね。あと、皆さんに人生を見ていただいて成長してきた部分もあるので、プライベートも仕事も全てがあって安達祐実という人間が出来上がっているということを、誤解なく伝えたいと思っているんです。なので、隠したり誤魔化したりはしたくないなと。

ーーちなみに、ご家族は今回の作品をご覧になっているんですか?

安達:主人は観ていて、「おもしろーい」って言ってました(笑)。やっぱり、普段の私っぽいところもあるみたいですし、私が気づいてない、別に面白いと思って言ってないようなセリフでも、お芝居をしてる立場じゃない人から見ると、面白く聞こえたりするみたいで。一緒に観ていると、そういう新鮮なリアクションも得られるので、自分自身にとってもいいなと思いました。そういうリアクションを見ていると、私が思ってる以上に面白いドラマなんじゃないかっていう気はしてきますね(笑)。

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