『野ブタ。』が与えたジャニーズドラマへの影響 『未満警察』は後に続くか

 先週に引き続き“特別編”として放送された『野ブタ。をプロデュース』第2話。修二(亀梨和也)と彰(山下智久)による“野ブタ”こと小谷信子(堀北真希)のプロデュースが本格的にスタートするのがこのエピソードだ。体育の授業の間に制服に「ブス」と落書きされてしまった信子。それをチャンスと見た修二と彰は、校則にある私服許可の規定を使い、信子をオシャレな私服で通学させて学校中の注目を集めるという計画を思いつくのだ。

 

しかし他の生徒たちも便乗しようとして許可が下りず、不公平だという声があがることがきっかけで、信子は結局「ブス」の二文字を背負った制服で通学することに。そこで修二と彰は自分たちの制服にそれぞれ「キザ」「バカ」と書いて通学し、制服をペイントすることを流行らせるというのがこのエピソードの顛末だ。

 ふとここで、昨年秋に放送された『ブラック校則』(日本テレビ系)の第1話が思い浮かぶ。地毛が茶髪であるがために厳しい校則によって学校に通えずにいた女子生徒のために、主人公が“革命”を起こそうと画策し、養蜂用の防護服を着て登校するという一幕だ。

 この『ブラック校則』は、『野ブタ』と同様にジャニーズのグループに所属するメンバーがグループの垣根を超えて共演した作品である。Sexy Zoneの佐藤勝利とKing & Princeの高橋海人。この2人が正反対の性格のバディを演じ、物語の主たる舞台は学校、そして周囲から浮いている女子生徒を救うために奔走するという点が『野ブタ』と共通しており、実際に製作発表の段階では「令和版『野ブタ。をプロデュース』」という触れ込みもあったほどだ。『野ブタ』以前にも、このようにグループの垣根を超えて(ほぼ同列で)共演する作品というのはいくつか見受けられていたが、話題性やインパクト、また共演した2人を組ませてリリースした曲が大ヒットしたことなど、間違いなく『野ブタ』は最大の成功例だったといえよう。それだけに、その後のジャニーズ共演ドラマや学園ドラマ全般に与えた影響は絶大なものがある。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる