『ブラック・ウィドウ』でついにMCU初登場! タスクマスターが原作ファンから人気のワケ

 1つは、彼は覆面ですよね? 一体だれがこの役を演じているかということです。いまやMCUのメインキャラを演じるのは大スターばかりです。ちょっと前まではマスクをとったらキアヌ・リーブスが演じていた! なんてことがあるんではないかと言われていました。仮面の下の顔が気になります。

 また、先ほどこのキャラは他のヴィランやヒーローたちに対しても顔が広い、と書きました。なので、もう1つのお楽しみは、タスクマスターがこれからのMCUキャラとつながっている可能性は高いということ。

 実際、配信で展開される予定のMCUドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』にはUSエージェントという“もう一人のキャプテン・アメリカ”が出てきますが、USエージェントをタスクマスターが教えていたという設定がコミックにはあるので、ここがつながるかもしれない。また映画『ブラック・ウィドウ』にはウィリアム・ハート演じるロス元将軍というのが出てきますが、コミックではロスがサンダーボルツという訳ありのヒーローチームを作り、そこにタスクマスターも参加するというストーリーがあるので、映画版サンダーボルツの伏線があるかもしれません。そしてそして! コミックの中では、あのデッドプールとタスクマスターがコンビを組んだりもします。したがって、タスクマスターがきっかけで、MCUにデッドプールが来れるかもしれないのです!

 そう、本作でタスクマスターがどう扱われるか&描かれるかは、これからのMCUを占う意味でも重要なのです。公開時期は未定となってしまいましたが、その時を楽しみに待ちましょう。

■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を『スクリーン』誌、『DVD&動画配信でーた』誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter

■公開情報
『ブラック・ウィドウ』
近日公開
監督:ケイト・ショートランド
出演:スカーレット・ヨハンソン、レイチェル・ワイズ、フローレンス・ピュー、デヴィッド・ハーバー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2020

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