沢村一樹、『絶対零度』は揺るぎない代表作に シーズン3から4にかけて見せた大きな変化

沢村一樹、『絶対零度』は揺るぎない代表作に

 月村の意向を飲み、井沢はミハンの真実を全て明らかにする。ミハンは法制化がゴールではなく、これからが始まりだと、その先にある希望を信じて。これはAI捜査が進む現実社会においても、監視カメラやスマートフォンの位置情報、SNSなど、個人情報を扱う上でのプライバシー問題は、大きな課題となっている。東京オリンピックを目の前にして、世界的に高まる犯罪予測の捜査のあり方を改めて問うきっかけになったように思える。

 未然犯罪捜査課の任命式には、所轄の会計課に異動していた小田切がミハンに復帰。誰よりも彼女が戻ってくるのを心待ちにしていた山内は「おかえり。待ってたよ」と声をかけ、小田切も満面の笑みを浮かべる。時にはバカップルを演じながらも、最強のバディとしてミハンを支えた2人をまた見たくなった。ミハン法制化の先には希望が待っているのだろうか。その未来が、このミハンチームで再び描かれることを願って。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■作品情報
『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』
出演:沢村一樹、横山裕、本田翼、森永悠希、高杉真宙、上杉柊平、マギー、粗品(霜降り明星)、水野美紀、柄本明ほか
脚本:浜田秀哉
企画:稲葉直人
プロデュース:永井麗子、関本純一
演出:石川淳一、品田俊介ほか
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/zettaireido/

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