佐藤健と上白石萌音の関係が逆転! 『恋つづ』がくれた「やけにやさしい世界」を堪能

『恋つづ』佐藤健と上白石萌音の関係が逆転!

「あなたは気づいたじゃないですか。いち早く、あいつの良さに。俺は気づくまで時間がかかりました」

 回を重ねるごとに多くの視聴者をニヨニヨさせている火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)。第7話の無料見逃し配信の再生回数が、TBS史上最高の283万回(TBS FREE、GYAO!、TVerでの合計値 ※3月2日までTBS調べ)を記録し、3月3日放送の第8話では平均視聴率12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、自己最高視聴率を更新した。

 持ち前の明るさとひたむきさで、天堂(佐藤健)への恋を実らせた七瀬(上白石萌音)。第8話では「魔王を追いかける勇者」という関係が初めて逆転。勇者を手放すまいと魔王が動き出す。

 「医者という仕事以外は、すべて切り捨ててきた」天堂が魔王と呼ばれるのは、かつての恋人・みのり(蓮佛美沙子)を亡くしたことがきっかけだった。1人でも多くの人を救うことで、自分自身を奮い立たせてきたのだ。笑うことも、誰かに恋をすることも忘れるほど、仕事に没頭することでしか、立ち上がる術を見出せなかった。

 そんな天堂のもとにやってきた七瀬は、真逆のエネルギーで自分を鼓舞するタイプだった。笑うことで、天堂に恋することで、自分の生きる道を突き進んできた。最初は、仕事の足でまといになると思っていた七瀬が、思い出させてくれた小さな喜び。業務の間に手軽にかじっていたクリームパンは、誰かと一緒に食べるとさらに甘くなること。豪華なディナーよりも、屋台のたこ焼きをハフハフするほうが、心を温めて食れること。

 仏頂面だった天堂の顔は少しずつ和らぎ、今では七瀬のちょっとした提案に「?」と戸惑う様子や、ボーリングに絶対負けたくないという気合も手に取るように分かる。全身黒で身を包んだ天堂の服装が、徐々に明るい色を着始めたのも、まさにOfficial髭男dismが歌う主題歌「I LOVE…」にある〈高まる愛の中 変わる心情の中 燦然と輝く姿は まるで水槽の中に飛び込んで溶けた絵の具みたいな イレギュラー〉の歌詞そのままを見ているようだ。

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