ワン・トン監督『バナナパラダイス』の劇場初公開も 「台湾巨匠傑作選 2020」開催決定
特集上映「台湾巨匠傑作選 2020」が、4月18日から6月12日にかけて新宿K's cinemaにて開催されることが決定した。
「台湾巨匠傑作選」は、台湾ニューシネマの原点から最近作まで、台湾映画の魅力を伝える特集上映で、今回が5回目の開催となる。
今回のラインナップには、劇場初公開となる、台湾映画のレジェンド、ワン・トン(王童)監督の『バナナパラダイス』が加わった。本作は、中国国共内戦時、国民党軍に身を投じ、バナナに憧れて軍とともに台湾に渡った青年と少年が辿る、悲喜こもごもの綱渡り人生を描いた大作。 ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤンが牽引した台湾ニューシネマの監督の一員としてだけではなく、プロデュースまた美術指導としても多くの傑作に携わったワン・トン。『無言の丘』『村と爆弾』のほか、16本の監督作品に加え、『熱帯魚』『藍色夏恋』などのプロデュース、100本以上の作品で美術指導を担当した台湾映画界のレジェンドだ。2007年に台湾文芸界における最高栄誉賞である国家文芸賞を、2019年には金馬奨の名誉賞である終身成就賞を受賞した。
また、日本に台湾映画・文化を伝える傑作台湾映画の伝道師・江口洋子セレクトによる貴 重な未公開台湾映画を特集。『停車』『盗命師』『古代ロボットの秘密』『血観音』『天龍一座がゆく』『河豚』という6作品の未公開台湾映画が、字幕付きで上映される。台湾文化センターのホールで、隠れた名作台湾映画を発掘し上映会を定期的に行ってきた、江口の解説つき上映が、「台湾巨匠傑作選 2020」で実現する。
そのほか、エドワード・ヤン監督の上映可能全作品をはじめ、ツァイ・ミンリャン監督4部作、『スーパーシチズン 超級大国民』『熱帯魚』『ラブゴーゴー』『藍色夏恋』『台北暮色』『あなたを想う』『父の初七日』『百日告別』『共犯』『怪怪怪怪物!』『幸福路のチー』『祝宴!シェフ』『GF*BF』『天空からの招待状』『山中傳奇』『星空』など全33作品が揃う。
■公開情報
「台湾巨匠傑作選 2020」
4月18日(土)~6月12日(金)新宿K's cinemaにて開催
配給:オリオフィルムズ