竹内涼真、日曜劇場でステップアップ 『テセウスの船』満を持しての主演に寄せる期待
今回、『テセウスの船』では職業人やアスリートではなくごく普通の青年を演じる。抱えている背景の複雑さから、演じるにあたっては繊細な心理描写が肝になってくるだろう。自らの心の内部へのアプローチが必要な今回の役作りが、具体的な手技の練習や肉体改造とは違った意味でハードなのは想像に難くない。過酷なロケの中で心を駆使する役に、竹内がどう向き合っていくのか。さらに本作はミステリーとあって、主人公が物語をリードしていく様子が非常に重要になる。謎を紐解く様子、父との向き合い方などを、竹内がどう表現していくのかも気になるところである。
コツコツとキャリアを積み、満を持しての日曜劇場初主演。よりキャリアの長い役者が共演者として名を連ねる中、座長として作品を背負うプレッシャーは計り知れない。しかし同時に、竹内なら確実に地盤を固め全うしてくれるだろうという期待もある。豪華出演陣と若手座長のハーモニーで、家族の絆を描いたミステリーがどう描かれるのか、必見だ。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter
■放送情報
日曜劇場『テセウスの船』
TBS系にて、2020年1月スタート 毎週日曜21:00~21:54放送
出演:竹内涼真、榮倉奈々、安藤政信、貫地谷しほり、芦名星、竜星涼、せいや(霜降り明星)、今野浩喜、白鳥玉季、番家天嵩、上野樹里(特別出演)、ユースケ・サンタマリア、笹野高史、六平直政、麻生祐未、鈴木亮平
原作:東元俊哉『テセウスの船』(講談社モーニング刊)
脚本:高橋麻紀
演出:石井康晴、松木彩、山室大輔
プロデューサー:渡辺良介、八木亜未
製作:大映テレビ、TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/theseusnofune/