『俺の話は長い』清原果耶、失恋を経て見せた成長 男性陣と女性陣のコントラストにも注目

『俺の話は長い』清原果耶の成長

 亀のボルトとともに実家を出て、明日香(倉科カナ)の家で暮らすようになった満(生田斗真)。そんな折、リフォーム中の綾子(小池栄子)たちの家に房枝(原田美枝子)の部屋があるということで、実家を売りに出そうという計画が持ち上がることに。23日に放送された日本テレビ系列土曜ドラマ『俺の話は長い』第7話は、ルンバを例にした“実家”の存在する意義についてと、互いに支え合う家族や夫婦の姿に失恋と、かなり起伏の激しいエピソードが展開。その脚本の秀逸さを改めて感じさせるエピソードとなった。

 満は明日香の言葉に従って“自分にとって嫌じゃないこと”は何かと考え始め、自分がやるべきことは明日香をサポートすることだという結論を見出す。しかしその決意を明日香に告げると、返ってきた答えは「そんなことは求めてない」と「状況だけ見たらヒモと変わらない」という辛辣ながらあまりにも正論と呼べるものであった。おそらく明日香も房枝らと同様に、満にはまだいくつもの可能性があることを信じているのだろう。だからこそ、満の「自分の人生がどうってもいいと思えた」という、ある種自己犠牲的な発想は極めて受け入れがたいものであったのだと感じずにはいられない。

 結局、明日香と別れて再び実家に戻ってくることとなった満。そんな満に春海(清原果耶)は海に連れて行って欲しいと頼む。春海の親友と別れたばかりの陸(水沢林太郎)に告白するも撃沈したのである。第2話の前半のエピソード『焼きそばと海』につづいて、満と春海が海を眺めに行くこのシーン。前回の時には「失恋して海を眺めてる自分は悪くないかも」と、“失恋すると海を見たくなる”という満の持論になんとなく理解を示しただけだった春海だが、今回は満の言葉を遮り「海と対話しにきた」と語る。明確に失恋を経験したことと、これまでの満や家族との関係の中で、春海が心の拠り所を見つけ確実に成長していることの表れではないだろうか。

 そして前半のエピソード『ジンライムと商店街』で、光司(安田顕)が会社を辞めたことと、処分しろと言われたベースを隠していたことを知りプチ家出をする綾子。「Barクラッチ」からベースを背負って帰路につく綾子と光司の一連のやり取りからは、綾子自身にも家族との向き合い方への変化が訪れていることがわかる(満に対しては変わっていないが)。前回のエピソードの際に満と光司のちょっとした変化に触れたが、今回のエピソードで結局うまく変わることができずにいる2人に対し、春海と綾子はしっかりと変化を受け入れ成長していく。この対比はなかなか興味深いところだ。

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