ロバート・パティンソン版バットマンは、史上最もダークなキャラに? 歴代俳優から大胆予想!

R・パティンソン版バットマンを大胆予想!

 バットマンを仕切りなおしてクリストファー・ノーランがリブートさせた『ダークナイト』3部作ではクリスチャン・ベールがバットマンを演じました。ノーランは青年・ブルースの物語を描きたかった。だから撮影当時、まだ20代(映画公開の時に31歳ですから)だった若いクリスチャン・ベールを起用します。マイケル・キートンらが30代後半でバットマンを演じたのと比べて、若返らせたわけです。つまりそれまではバットマンというヒーローがすでに完成しているという前提でお話が作られていましたが、ノーランは青年がヒーローになっていくストーリーだったのです。

『ダークナイト』(c) Warner Bros. Entertainment Inc.

 このダークナイト3部作の後のバットマンことブルースはベン・アフレック。なんといき
なり40代です。この時は、DC(ワーナー)はスーパーマンら他のヒーローたちが共演する“ジャスティス・リーグ”の構想があり、バットマンを若いヒーローたちを率いるベテラ
ン・ヒーローと位置付けたかったので年長バットマンとなりました。そう、バットマンことブルースを、今までの監督たちがサイコパス・ヒーロー、タフガイ・ヒーロー、お茶の間ヒーロー、かけだしヒーロー、古参ヒーローとして描いてきたから、それによって役者が変わるわけです。

 さて今度のロバート・パティンソンですが、また30代に若返ったキャスティングとなります。監督のマット・リーブスがバットマンを若返らせた理由は、彼なりに悲劇を背負った青年・ブルースがバットマンになるまでを描いてみたいのかもしれません。同じアプローチだったクリストファー・ノーラン×クリスチャン・ベールの『バットマン・ビギンズ』(『ダークナイト』3部作の1作目)との差別化が楽しみです。また、パティンソンはベン・アフレックと比べて線が細い感じ。よりスリムなバットマンが観られるのでしょう。個人的には『トワイライト』シリーズのなんともいえない物悲しい顔が印象的です。今までのバットマン映画の中で、最も悲劇(影)を背負ったブルース像を見せてくれそうです。

■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を「スクリーン」誌、「DVD&ブルーレイでーた」誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。
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■リリース情報
『ジャスティス・リーグ』
ブルーレイ&DVD発売中
ブルーレイ&DVD(2枚組):3,990円(税抜)
【初回仕様】ブルーレイ&DVD セット(2枚組/ブックレット付):4,990円(税抜)
【初回仕様】3D&2D ブルーレイセット(2枚組/ブックレット付):6,990円(税抜)
【初回仕様】<4K ULTRA HD&3D&2D ブルーレイセット>(3枚組/ブックレット付):7,990円(税抜)
【数量限定生産】スチールブック仕様<4K ULTLA HD & ブルーレイセット>(2,000セット限定/2枚組):6,990円(税抜)
(c)JUSTICE LEAGUE and all related characters and elements are trademarks of and (c)DC Comics. (c)2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

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