戸田恵梨香、笑い飛ばすのはもう限界…… 『スカーレット』諦められない夢
絵付けの仕事をやりたかったと号泣する喜美子(戸田恵梨香)。自分の家には余裕がないと、やっと見つけた夢を諦めざるをえなくなってしまう。連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)第39話では、喜美子が家庭を理由に夢を諦めようとする姿が描かれた。
大阪から来たちや子(水野美紀)が持ってきたお土産に喜ぶ川原家。お茶を飲みながら、ちや子は新しい仕事として、婦人雑誌の記者になったことを喜美子に報告する。ちや子は、琵琶湖にこれから大橋がかかることを取材したいと自ら志願して、頭を下げ、やっと許可をもらったことを喜美子たちに話した。そして、「やりたいことやらせてもらってんねん」と話し、相変わらず仕事に生きがいを見出し、生き生きと暮らしている様子を語った。すると、それを聞いた喜美子は突然思い出したように泣き出してしまう。
喜美子はどうしても絵付けの仕事がしたかったのだ。「やりたかった」と思いの丈を吐き出すように連呼しながら泣く喜美子に、直子(桜庭ななみ)も驚いた表情を見せる。喜美子には余裕がなかった。絵付けの仕事を極めるために、何年も無給で働くほどのお金や時間がないことを理由に、自らやりたいと強く思った仕事を諦めざるを得なかったのだ。今まで何事も笑って吹き飛ばしてきた喜美子だが、自分の人生を投げ打って家族の世話をするために、やりたいことを諦めるとなると、さすがに涙が止まらない。それほどまでに、絵付けの仕事に強く惹かれていたことがわかる。
川原家では、相変わらず常治(北村一輝)が喜美子を呼びつけ、小間使いのように喜美子を働かせる。常治は「風呂を沸かせ」と喜美子に言いつけるが、そこで、いつも何も手伝わなかった直子が常治のために風呂を沸かすと言うのであった。