横浜流星が透明感あふれる瞳で真摯に演じる 『4分間のマリーゴールド』で描いた“遺すこと”

横浜流星が透明感あふれる瞳

 横浜が演じる藍は、友達もいなくいじめられていたが、和江との交流で希望を取り戻し救われる。横浜はそんな、ちょっと大人びた高校生・藍を透明感あふれる瞳で真摯に演じる。本作では、兄弟や和江を心配する優しい姿や、学校で好意を持ってくれている女の子に意地悪してしまう等身大の姿など、色んな側面の藍を見ることができる。つまりは、学校での姿、和江との姿、家庭での姿と多面性のある役を一つの作品の中で演じ分けているのだ。藍というキャラクターをブレさせずに、オンとオフを切り替え、色んな人との対人関係を“藍らしく”演じられる器用さは、まさに横浜の演技力のなせる技だろう。和江と出会ってすぐのシーンで見せた少しこわばった藍の表情や声色は現在のものとは違い、繊細な芝居であることがわかる。大ブレイクしている横浜だが、そのブレイクの裏には突き詰められた芝居の実力があるのだろう。

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■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
金曜ドラマ『4分間のマリーゴールド』
TBS系にて、10月スタート 毎週金曜22:00~22:54
原作:キリエ『4分間のマリーゴールド』(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
出演:福士蒼汰、菜々緒、桐谷健太、横浜流星
脚本:櫻井剛
演出: 河野圭太
プロデューサー:橋本芙美
製作: 共同テレビ、TBS
(c)TBS (c)キリエ/小学館
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/4mari/
公式Twitter:@4mari_tbs
公式Instagram:@4mari_tbs

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