『REAL⇔FAKE』インタビュー
荒牧慶彦×和田雅成、『REAL⇔FAKE』で引き出されたそれぞれの素顔 「一度に二度おいしいドラマ」
和田「みんなの魅力を知ってもらいたい」
ーーミステリー作品としての魅力はどこに感じていますか?
荒牧:最初1話を見た時から謎がどんどん深まっていって、伏線とともに後半で犯人に迫っていくところはハラハラする展開になると思います。
和田:確かに伏線は多いですね。だからこそ、僕もそうだったんですが、最初お客さまは混乱するんじゃないかなと。ただ、それが最終話で回収されるので、その「気になる」っていうのを引っ張り続けられるところが面白い。そこがしっかり届けばいいなと思います。
ーーお2人は、これまでいくつかドラマには出ていますが、ここまで主役級というのは初めてと言っていいと思います。ドラマの現場はいかがですか?
荒牧:カメラを意識するというのは、やはり舞台でお客さまに直接見られている芝居とは違いますね。目線の散らし方とか首の角度ひとつで意味合いも変わってくるなと。
和田:舞台だとずっと同じ共演者、スタッフと稽古を続けていくんですが、ドラマだと、今日のように撮影日に初めて会うスタッフさんも多くいらっしゃいます。その中で用意スタートで本番が始まっていくということで、スタッフさんとの距離感を意識しているところはありますね。それを縮めていったほうがいいお芝居ができるんじゃないかと思いますし、映像分野で活躍されている人はいろんなことを知っているので、その技術を教えていただける機会はすごく大事だと思っていて。そこをドラマに出る時は一番大事にしていきたいと思っています。
ーー稽古では、密にコミュニケーションをとれますもんね。
和田:ドラマでは、終盤になっていくと、お互いがどういうふうにやっていきたいのか理解し合えるようになるんですが、初日はやっぱり難しい部分もあって。もちろん、それも楽しみながらやらせていただいているんですが、お互いのセッションがうまくいかなかった時はモヤモヤしてしまうこともあるので、そこをうまく詰めていけると良いのかなと。正直、心持ちとしてはあまり映像と舞台で違うということもないんですが、テレビは家で見れるという最大のメリットがあるので、単純にみんなの魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたいなと思いますね。