「刀剣乱舞」の物語は無限に存在し得る? ゲームの設定いかした多彩なメディアミックス

『刀剣乱舞』に魅了され続ける理由

 2019年1月18日から公開となる『映画刀剣乱舞』。「任務、織田信長 暗殺――」というコピーが躍る映画のビジュアルにドキドキさせられる。

 この映画に出演するのは、舞台『刀剣乱舞』がスタートしてからずっと三日月宗近を演じてきた鈴木拡樹のほか、『ジョ伝 三つら星刀語り』や、小田原城で上演された一夜限りの野外公演『外伝 此の夜らの小田原』など、すべての『刀剣乱舞』の舞台に出演してきた山姥切国広役の荒牧慶彦、舞台版で薬研藤四郎を演じた北村諒、へし切長谷部を演じた和田雅成、同じく不動行光を演じた椎名鯛造が本作でも同じ役を演じるのに加え、日本号役に岩永洋昭、骨喰藤四郎役に定本楓馬、鶯丸役には廣瀬智紀がキャスティングされている。

 この映画化の第一報が報じられたのは、2018年の3月のことであった。その脚本を『仮面ライダーオーズ/OOO』などの特撮作品で知られる小林靖子が担当するということで、2.5次元ファンのみならず、特撮ファンの間でも大いに話題となり、また、2019年の公開までに、両ジャンルを“履修”(ときおり、ジャンルの過去作品などを見て勉強することをこう呼ぶ)しておかなければとコメントするファンの姿も見られた。

 「刀剣乱舞」は、そもそもゲームとして2015年にスタートし、同じ年にはミュージカルが立ち上がり、翌年には舞台版がスタート。アニメも『刀剣乱舞-花丸-』と『活撃 刀剣乱舞』の二種類が存在していて、独自の物語を展開している。そんな中、新たに映画が制作されるのも、自然な流れと言えるだろう。

 映画の「原作もの」では、アニメや漫画が非常に多い。そのため、その大元になったストーリーをどう切り取るか、全体のストーリーをどう解釈して2時間程度にまとめるか。この2つが実写化では重要となる。

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