『ルパンの娘』大貫勇輔、歌と踊りで異彩を放つ ダンスで培った“空気を変える”技術とは

『ルパンの娘』大貫勇輔、歌と踊りで釘付けに

 さらに、ダンスと演技に共通する大貫の魅力についてこう続ける。

「それまで劇場内に流れていた空気の色味を一瞬で変えられる人だと思います。それはドラマ出演の際にも生かされていて『高嶺の花』(日本テレビ系)や『ルパンの娘』など、非日常を感じさせる役も多く、1話の中で出演時間の短さに反比例してあれだけ強いインパクトを残している。彼がダンスで培った“空気を変える”技術がキャラクターと合致しているからこそ、それが役に生かされているのではないでしょうか。また、円城寺という役は意識的に面白く登場してしまうと、狙いすぎて失敗してしまう難しい役だと思うんです。本人は真面目にやっていて、それを受けている深田恭子も真面目。だからこそ、見ている側にとっての面白さにつながっている気がします。芝居としては、変なことをやっているわけではないのに、視聴者にしっかりインパクトを残していける人だなと感じます。おそらくダンスパートの振りも自分で考えて現場で提示しているはず。それができるのは普段の舞台での経験値が高いからでしょうね」

『ルパンの娘』第2話より

 ダンサー、舞台俳優としてこれまで培った身体能力や表現力をもとに、ここ数年はドラマでの活躍も見せ、その存在をお茶の間まで届かせた大貫。その豊富な経験が、他の役者とは一線を画した魅力につながっているのだろう。

「ダンサーとしては高みを目指していると思いますが、俳優としてはまだ自分は身につけないといけない武器がたくさんあるし、勉強しなきゃいけないという謙虚さを持っている方です。役者としては、カッコいいことをやったときに見た目が綺麗に決まるというのも強みだと思います。仕草を綺麗にすることはダンスでもやっていて、本人も意識しているところなので、そういう部分が今後に役立っていくのではないでしょうか」

 残すところ2話の放送となった『ルパンの娘』でもさらなるインパクトを与えてくれる大貫の登場に期待したい。

『ルパンの娘』第1話より

(文=大和田茉椰)

■放送情報
木曜劇場 『ルパンの娘』
フジテレビ系にて毎週(木)22:00~22:54放送
※初回は22:00~23:09(15分拡大)
出演:深田恭子、瀬戸康史、小沢真珠、栗原類、どんぐり、藤岡弘、(特別出演)、
加藤諒、大貫勇輔、信太昌之、マルシア、麿赤兒、渡部篤郎
原作:『ルパンの娘』 横関大(講談社文庫刊)
脚本:徳永友一
プロデュース:稲葉直人
監督:武内英樹
制作・著作:フジテレビ 第一制作室
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/Lupin-no-musume/

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