「全プリキュア大投票」の結果を数字面から徹底分析! シリーズ16年の歴史と愛され続ける理由

プリキュア部門

 プリキュア部門でもやはり初代『ふたりはプリキュア』の2人がワンツーフィニッシュ。プリキュアといえばこの2人をイメージする人も多いのではないでしょうか。

 驚きの結果だったのが3位の「キュアマリン」。『ハートキャッチプリキュア!』の青キュアである彼女は、そのかつてない「特異的なキャラクター」が多くの支持を集めました。

 番組内でも「敵と戦うためではなく部屋を掃除するために変身する」驚愕のシーンも紹介されるなど、型にとらわれないスタイルが今でも多くのファンを掴んでいるのです。

 4位は「キュアドリーム」。『Yes!プリキュア5(GoGo!)』のピンクプリキュアです。『Yes!プリキュア5』からは、7位に「キュアレモネード」、10位に「ミルキィローズ」、20位に「キュアアクア」と計4名がランクインし、その作品枠の強さもみせました。

 5位「キュアピース」は『スマイルプリキュア!』のイエロープリキュア。当時は子供だけではなく「大きなお友達層」からの人気がとてつもなく高かったキャラです。番組内では亡くなったお父さんとの印象的なシーンが放送され、多くの人の涙を誘いました。

 上位25位中、川村敏江さんがキャラクターデザインを手掛けたプリキュアが10名もランクインしていることにも注目です。川村キャラには子供を引き付ける大きな魅力があるのでしょうか。

キャラクター部門

(20位まで抜粋)

 キャラクター部門はプリキュアを除く約900のキャラから投票することができました。イレギュラーのプリキュア(キュアエコー、キュアモフルン、ダークプリキュアなど)もこちらへの投票となり、50位までが発表となりました。

 1位は「モフルン(キュアモフルン)」。

 『魔法つかいプリキュア!』(2016年)のクマのぬいぐるみのキャラクターです。その愛らしい造形と天真爛漫なキャラクターはまさに同作を代表するキャラクターです。実は今回の投票4部門で1位が『ふたりはプリキュア』関連ではないのはこの「モフルン」だけなのです。そういった意味でも凄い存在なのです。

 2位は「ココ(小々田コージ)」。『Yes!プリキュア5』の妖精兼イケメンキャラです。番組内ではドリームとの淡い恋愛シーンも紹介されました。『YES!プリキュア5』勢からは「ナッツ」が7位、愛される敵キャラ「ブンビー」が9位にランクインするなど、ここでもその強さが伺い知れました。

 3位は「FUJIWARA原西」。『スマイルプリキュア!』第17話のゲストで1度登場しただけにも関わらず、そのインパクトの強さがファンの心に残り続けています。原西さんは番組ゲストとして呼ばれキュアゴリラの変身シーンを披露するだけではなく、プリキュアの的確な解説をするなど、その豊富な知識と愛を存分に披露していた姿が印象的でした。

 4位「ダークドリーム」は映画限定のキャラクターながらもその悲劇性もあり、今でも根強いファンが多いキャラです。5位「レジーナ」は『ドキドキ!プリキュア』の敵幹部です。その愛らしい造形と「敵サイドとプリキュア側とで揺れる心」が印象的なキャラクターです。こちらも「大きなお友達」の人気が高いキャラクターです。

 あと、8位の「キュアエコー」はオールスター映画限定の正規プリキュアです。キュアエコーが8位に入るあたりにプリキュアファンの底知れない熱量が伺えます。

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