『なつぞら』天丼から感じた清原果耶のルーツ 止まっていた姉妹の時間が動き出す
千遥(清原果耶)の料理に父母の面影をみたなつ(広瀬すず)と咲太郎(岡田将生)は、誇りを持って料理人をやっている千遥の姿に安心して店を出る。マコプロでは、目玉焼きを作るシーンの制作にこだわり、スタッフ一同で“たまごが美味しそうに見える”シーンを追求した。『なつぞら』(NHK総合)第147話は、千遥、なつ、それぞれのルーツが深掘りされる回となった。
千遥の天丼を食べて、なつと咲太郎は店を後にする。その時、なつが千遥にそっと父からの手紙を手渡した。そして千遥は父からの手紙とともに、同封されていた家族のイラストをみつけた。長い年月を経て兄妹が一堂に会することが叶い、お互いの身分を明かさぬままとはいえ家族の絆を再確認できた。千遥が仕事をする姿をみたなつは、千遥が料理人として誇りを持って仕事をしている姿に喜び、姉として安心できたと一久(中川大志)に話した。どんな経緯で料理人になったかはわからない、と前置きしつつも、出された料理から誇りが伝わったというなつは、天丼から千遥のルーツを感じたのだろう。
一方、千遥も『大草原の少女ソラ』を観てなつのルーツを感じている。兄妹でありながらそれぞれ違う環境で育ったなつたちだが、お互いの育ってきた環境をきちんとリスペクトし合えている。生き生きとした乳搾りのシーンでは千夏(粟野咲莉)も乳搾りがしたいと千遥にせがんでいた。