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横浜流星が獲得した“ふたつの芝居”のやり方 『あなたの番です』と『はじこい』の共通点は?

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 まぎれもないキラキラネームの俳優・横浜流星。当然ながら悪い意味ではない。なにしろ「星」だから。むしろ、このように芸名のような名前(本名)を持った以上、スターにならずには済まされない。ブレイクするのは必然だったのだろう。しかも所属事務所がスターダストプロモーションとは徹底している。

 横浜流星はデビューが2009年。大ブレイクのきっかけになった『初めて恋をした日に読む話』(19年・TBS系)に出会うまでには10年かかった。もっともデビューはまだ少年のときで、ティーン誌のモデルだったのだが、その後、俳優として活動し、去年まではたくさんいる若手イケメンのひとりだった。現在22歳、そこからみごとに抜け、花開いた、そのわけとはなんだろう。

 若手イケメンはまずテレビドラマや映画の特撮ヒーローものや青春群像ものなどに出演して、そこで同年代の俳優たちと切磋琢磨しながらそれぞれの道に進んでいく。そのなかであるときブレイクポイントに出会ったり、出会わなかったり、そこが運命の分かれ目だ。横浜流星の分岐点は、今年の頭に放送された『初めて恋をした日に読む話』のゆりゆりこと由利匡平だった。

 ピンクに髪を染めた不良高校生が、深田恭子演じる年上の教師に恋したことによって勉強に精を出し、東大に受かるという役どころがハマり、一気に注目された。こういう役割は簡単なようで難しいもので、勉強のできる役というリアリティーがなかなか出ない。俳優はたいていクレバーだが、それと勉強ができる、教養や知識量が多いこととは別で、その差が難しいところなのだ。

 横浜流星は高学歴を売りにしているタイプの俳優ではないが勉強のできる役に説得力が出たわけとは、思うに、子供の頃から極真空手をやって心身を鍛えてきたからこその凛々しさが頭の良さとリンクしたのではないだろうか。スポーツばかりやっていると勉強には縁がなくなるという意味合いで「脳みそ筋肉」という言葉があるが、横浜流星にはなぜかそれがない。むしろ、彼が鍛えあげた腹筋背筋の、ムキムキというよりも繊細に育まれた強さが脳にも影響しているような印象を受ける。大きな筋肉で大きな打撃を加えるのではなく、細かい筋肉がまるで弓矢が的を射るような鋭い一撃を生み出すような、それが頭の良い印象に繋がっているように思うのだ。

      

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