横浜流星のエネルギーが物語を盛り上げる一因に 『あなたの番です』どーやんの魅力を謎解き
『あなたの番です』(日本テレビ系)の“交換殺人ゲーム”にまつわる深い考察が繰り広げられているなか誠に恐縮だが、どうしても分析したくなるのが“どーやん”こと二階堂忍(横浜流星)。ここでは事件に一切触れず、ひたすらどーやんの魅力を掘り下げていこうと思う。
新住民である二階堂の登場は、第二章「反撃編」から。覇気のない姿で住民会に顔を出し、管理人に紹介されれば「下の名前は気に入ってないので内緒にしてもらえませんか」とボソリ。マンション住人からは不審がられるも、AIの研究をしていることが判明し、妻・菜奈(原田知世)の犯人探しをする手塚翔太(田中圭)から協力を依頼されることになる。
まず言いたいのは「横浜さん、デコ出しは反則です」ということ。今までもおデコを封印していたわけではないが、直近の映像作品では前髪を下ろして幼さを演出していたこともあり、おデコとともに色気を開放。加えて、落ち着いた色味にゆったりシルエットの服装。キレキレ頭脳と、ゆるゆるファッションというギャップが、いきなりズルくはないだろうか。
さて、話を物語に戻そう。事件が多発するマンションに越してくる時点で二階堂は変わり者だが、それが決定的となるのは、翔太が手作りの鍋を前に“交換殺人ゲーム”について打ち明けた時。それまで抑揚をつけずにボソボソとしゃべっていた二階堂が「おもしろそうですね」と饒舌になり、表情もイキイキ。「やばい、興奮してきた……」とニヤつく様は、どう考えても普通ではない。
そんな二階堂が変わり始めるきっかけとなったのは、もちろん黒島(西野七瀬)との出会い。第12話では、黒島が横になっていたソファの匂いをクンクン。黒島と一緒に乗ったエレベーターの匂いをクンクン。挙句の果てに、大学構内で黒島ちゃんの頭を直接クンクン……どう考えてもアウトな行為だが、二階堂がやることで新手の胸キュンシーンとなってしまうのだから、なんとも。