『ノーサイド・ゲーム』停滞した状況を打破する大泉洋の視点 キーワードは「誇り」

『ノーサイド・ゲーム』停滞を打破する大泉洋の視点

 日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)第4話が8月4日に放送された。

 リーグ戦が開幕し、スタートダッシュに成功したアストロズ。ホームでは動員数を伸ばしているものの、慢性的な赤字体質と選手層の薄さがチームを直撃する。アストロズ存続に反対するトキワ自動車常務の滝川(上川隆也)は、カザマ商事の買収によって社内での影響力を強める。一方で、買収の話を聞きつけた近隣住民がカザマ商事の出資するゴルフ場建設に反対して工場に押し寄せる。また、アストロズ最大のライバル、サイクロンズも動き出した。

 次々と襲いかかる難題に暗中模索の日々を送る君嶋(大泉洋)。アストロズの一人ひとりもまた、それぞれの課題にぶつかっていた。社会人ラグビーを舞台とする群像劇『ノーサイド・ゲーム』第4話では、チームを支えるアナリストの佐倉多英(笹本玲奈)と中盤のSH(スクラムハーフ)・佐々一(林家たま平)にスポットライトが当てられた。

 多英の夢はキャプテンだった父親の遺志を継いで、アストロズの黄金期をふたたび築くこと。最新のAIを導入する相手チーム対策のため、多英は綿密な分析を進める。仕事のミスで取引をキャンセルされてしまった佐々も、多英とともに戦術分析に取り組む。そんな中で、新たに導入した戦術練習中に日本代表の里村亮太(佳久創)が怪我をしてしまう。仕事だけでなく、ラグビーでもチームメイトに迷惑をかけてしまった佐々は、責任を取ろうと君嶋に退部届を出したのだが……。

 ギリギリの予算しかなく選手層が薄い状況で選手に疲労が蓄積し、そのことで仕事にミスが生じる。小事が大事につながる悪循環を未然に防ぎ、停滞した状況でチームを前に進める君嶋のマネジメントは、妻・真希(松たか子)の言葉にヒントがあった。成績が落ちたので塾を変えたいという長男の博人(市川右近)に、真希は「塾のせいじゃなくて、原因は自分にあるの。今のままでもいくらでもやりようがあるから」と話す。

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