『インハンド』セミファイナルは壮絶な展開に 山下智久はパンデミックを救えるのか
また、紐倉たちのストーリーと並行して新たに浮上しているのが、内閣官房・SM(サイエンス・メディカル)対策室にいると言われる内通者の存在だ。厚生労働省にいつも手柄を持って行かれることに疑問を抱いていた室長・網野(光石研)は、相羽村にエボラウイルスが発生したことを危機管理課が先に知っていたことで内通者の存在を確信する。繋がっているのは、厚労の医政局長・瀬川(利重剛)。「俺の思った通りだ。この中に裏切り者がいる」と牧野(菜々緒)に電話で告げる網野の視線の先には、御子柴(藤森慎吾)の姿が。公式設定にも「上司や強者になびく分かりやすい風見鶏キャラ」とあり、振り返れば紐倉の過去をいち早く調査していたのは御子柴だが……果たして。
映画並みのスケールで最終回に突入する『インハンド』。しかし、第11話は通常通りの放送であり、様々な問題を抱えたまま本当にラストを迎えられるのかと、SNSでは心配の声が多く上がっている。最大の焦点は、紐倉が助手・高家の感染をどう乗り越えていくのか。入谷の死が描かれた第1章を超える激動の展開が、最終回では待ち受けているはずだ。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter
■放送情報
金曜ドラマ『インハンド』
TBS系にて、毎週金曜22:00〜22:54放送
出演:山下智久、濱田岳、菜々緒、藤森慎吾、高橋春織、酒井貴浩、田口トモロヲ、松尾貴史、光石研
原作:朱戸アオ『インハンド』(講談社『イブニング』連載中)
脚本:吉田康弘、田辺茂範、福田哲平
プロデューサー:浅野敦也(TBSスパークル)、佐藤敦司(TBSスパークル)
演出:平野俊一、岡本伸吾、青山貴洋
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/inhand/