ウド・キア自身が犬の剥製を連れまわすことを提案? 『アイアン・スカイ』ヒトラー新写真公開

 7月12日公開の映画『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』より、ウド・キアの新写真が公開された。

 月の裏側にナチスが秘密基地を建設し、人類を侵略するという規格外の設定の映画『アイアン・スカイ』は、ファンから1億円ものカンパが集まり映画製作にこぎつけ、その設定はもちろん、ブラックユーモアあふれる内容、そして迫力のバトルシーンで脚光を浴びた。続編となる本作でも、1.5億円という大金がファンからのカンパで集まった。

 人類は月面ナチスとの戦いに勝利するも、核戦争で自滅し、地球は荒廃してしまった。それから30年後、人々はナチスが月面に作っていた基地で生き延びていたがエネルギーが枯渇し、絶滅の危機を迎えていた。主人公オビは荒廃した地球の深部に新たなエネルギー源があることを知り、人類を救うため、誰も足を踏み入れたことのない“ロスト・ワールド”へと旅立つ。

 前作『アイアン・スカイ』のメガホンを取ったフィンランドの鬼才ティモ・ヴオレンソラが監督を続投し、新鋭女優ララ・ロッシが、主人公である月面基地の機関士・オビを演じる。前作で人気を博した元月面ナチス青年団伍長レナーテ・リヒター役をユリア・ディーツェが再び演じ、元月面ナチスの総統ウォルフガング・コーツフライシュも前作に続きウド・キアが続投。キアは、本作で初登場する第三帝国の総統アドルフ・ヒトラーも演じ、1人2役を務めている。

 公開された写真では、本作の象徴的なキャラクターであるヒトラーが腕を組み決めポーズを取っている。ヒトラーを登場させるにあたり、本物のヒトラーと同じく愛犬家という設定を取り入れている。キアは劇中のヒトラーが愛犬のブロンディを連れている設定(本物のヒトラーの愛犬もブロンディ)をとても気に入っていたが、動物を扱うことは展開のテンポが速いセットにおいては不向きで、残念ながら本物の犬を連れることは叶わなかった。しかし、彼は納得がいかず、「ならば生きている犬ではなく、死んでいる犬(剥製)に小さな車輪を付けて連れ回せば良い!!」と衝撃的な提案をしたという。

 ヴオレンソラ監督は「ウドは演技をすることが好きな素晴らしい俳優で、演技をするために生まれてきたような人だよ! 彼はクリエイティブで、いつも150%の気持ちで撮影に臨む。彼はその(剥製の)犬 をとても気に入り、いつもその“ブロンディ”に話しかけ、骨や色々なものを与えていたよ。それはとっても面白い光景だった!」とシュールな現場の様子を明かしている。

■公開情報
『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』
7月12日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督:ティモ・ヴオレンソラ
脚本:ダラン・マッソン、ティモ・ヴオレンソラ
出演:ララ・ロッシ、ウラジミル・ブラコフ、キット・デイル、トム・グリーン、ユリア・ディーツェ、ウド・キアほか
配給:ツイン
フィンランド・ドイツ/英語・ドイツ語/原題:Iron Sky: The Coming Race/カラー/デジタル/93分
(c)2019 Iron Sky Universe, 27 Fiims Production, Potemkino. All rights reserved.
公式サイト:ironsky-gyakushu.jp

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