『なつぞら』東京新宿編は“群像劇”として見応えあり 早とちり兄妹の次は、トラブルメイカー親子?

『なつぞら』新宿編は群像劇として見応えあり

 一方で、北海道では久しぶりに富士子(松嶋菜々子)と泰樹(草刈正雄)が登場。月曜日には、かっこよすぎる男泣きで涙を誘った泰樹だが、美味しそうにクリームソーダを食べ、おかわりを要求する茶目っ気まで見せつける。これまでもアイスクリームやホットケーキやバター煎餅と様々なお菓子を嬉しそうに頬張ってきた泰樹。雪月のお菓子と泰樹という組み合わせは、これからも視聴者にホッと一息与える幸せなワンシーンになっていきそうだ。

 そして、東京では、信哉(工藤阿須加)が川村屋を訪れる。放送記者としてキャリアをスタートした彼も開拓者精神をしっかりと抱えている。なつの結婚相手として候補に躍り出る形となるのか、それとも他の誰かが出てくるのか、この関係性は今後も注目すべきだろう。

 最後には、咲太郎が東洋動画の社長(角野卓造)に直談判している姿が。また余計なことをしでかすのではと、咲太郎は今後も視聴者をハラハラさせ続けるのだろう。東京編に入り、登場人物が一気に増え様々は出来事が同時進行する群像劇としての見応えが増してきている。

(文=安田周平)

■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人/岡田将生、吉沢亮/安田顕、音尾琢真/小林綾子、高畑淳子、草刈正雄ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/

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