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ハリウッド版『君の名は。』はどんな作品に? M・ウェブ×E・ハイセラーの作風から考察

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 2016年の夏に公開され、これまで新海誠という作家を知らなかった層をも取り込み瞬く間に社会現象級の大ヒットを記録した映画『君の名は。』。岐阜の田舎町に暮らす女子高生・三葉と、東京の男子高校生・瀧がある日突然入れ替わって……と、改めてその筋書きについて事細かに説明する必要もないだろう。こういう作品というのも、しばらく無かったような気がする。あえて補足するのであれば、日本国内歴代興収ランキングでは『千と千尋の神隠し』『タイタニック』『アナと雪の女王』に次ぐ第4位に君臨していることと、日本のみならず世界各国で公開され、アニメ界のアカデミー賞といわれるアニー賞にもノミネートされたことぐらいであろう。

 昨年の12月には同作以来3年ぶりとなる新海誠監督の最新作『天気の子』の制作が発表され、川村元気プロデューサーとの再タッグや、劇中の音楽をRADWIMPSが再び担当することが続々明らかに。そして予告映像が解禁されればたちまち話題をさらうなど、新海誠が宮崎駿や高畑勲の後を継ぐ国民的アニメ作家の筆頭候補にあることを改めて予感させるほどだ。おそらく今年7月の公開時に、その予感はより確かなものとなることだろう。

『君の名は。』(c)2016「君の名は。」製作委員会

 そんな中、『君の名は。』がハリウッドで実写リメイクされるということが決定したのは昨年の春のことだ。公開時期やキャスティングなどの詳細についてはまだ未定ではあるが、「田舎に住むネイティブアメリカンの少女と、大都会シカゴに住む少年が入れ替わる」というオリジナルの最重要設定を巧みにアメリカナイズさせたような大まかなプロットは明らかになっている。そして川村プロデューサーと東宝も製作に携わり、『スター・ウォーズ』シリーズなど数多くのドル箱作品を掌握しているJ.J.エイブラムス率いるバッドロボットが製作。間違いなく途方もない規模感の作品に仕上がるのではないだろうかと予感しないほうが無理がある。

 これまでも日本のアニメーション、漫画作品がハリウッドで実写化されるということは何度かあった。しかしながら、あえてタイトルは挙げないでおくが、そのどれもが興行的にも批評的にも成功作とは呼びがたいものばかり。それだけに『君の名は。』においてもスケール的な部分での期待は多少あれど、圧倒的に不安要素の方が大きくなってしまうのは仕方あるまい。とりわけ飛来する彗星というSF要素に関しては、ハリウッドの技術力をもってすれば何も問題はなく、また日本の伝統文化に触れていた部分においても前述したようにアメリカナイズされた脚色によってうまくはめ込むことができよう。しかしながら、“入れ替わり”というファンタジー要素から生まれる、ポップな青春ラブストーリーとしての部分はどう変化するのだろうか。

      

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