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『ゲット・アウト』『Us』が米社会にもたらした衝撃 ジョーダン・ピールの恐怖と笑いの原点とは

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 450万ドルで製作された低予算作品ながら公開初週の興行収入3,400万ドルを記録、第90回アカデミー賞では作品、監督、脚本、主演男優の主要4部門にノミネートされた新感覚コメディホラー『ゲット・アウト』。同作をデビュー作にして黒人監督初のオスカー3部門ノミネート、脚本賞を獲得し一躍時代の寵児となったジョーダン・ピールの最新作『Us』は、アメリカで公開され1か月が経った4月16日現在、1億6340万ドルの大ヒットを見せている。公開初週売り上げは前作を大きく上回る7,000万ドルで、オリジナルのホラー作品としてのオープニング興収過去最高記録を塗り替えた。

 一般観衆からの大きな注目もさることながら、辛口レビューサイトRotten Tomatoesの批評家レビューでは436レビュー中94%(4月16日時点)の支持を受けるなど専門家からの評価も高い。ComscoreのメディアアナリストPaul Dergarabedianは、本作の異例ともいえる劇場動員数の要因を「恐怖は、観衆と映画のあいだにインタラクティブな体験をもたらす。数か月待てば家にいながらにして『Us』を観ることはできるが、スクリーンに向かって叫びたくなるようなあの感覚は劇場でしか得られない」と分析している。アメリカ全土を震撼させている“叫びたくなるような”恐怖の正体に、日本でも公開前から注目が集まる。

ジョーダン・ピール

コメディ界の人気者から映画監督へ

 自身の監督作品のみでなくスパイク・リー監督作品『ブラック・クランズマン』の製作、またSFテレビドラマシリーズ『The Twilight Zone』リブート版でホスト、ナレーション、プロデューサーを務めるジョーダン・ピールは、もともとコメディアンコンビ“キー&ピール”の一員として知られた存在であった。どちらも黒人の父親と白人の母親を持つ彼らは、両人種を斜めから切り取る人種ネタを盛り込んだ冠番組『Key & Peele』で、同じくの黒人と白人どちらもルーツを持つオバマ大統領と怒れる通訳者のコント『Obama’s Anger Translator』を披露している。穏やかに演説するオバマと彼の本心を代弁する怒りの通訳者を2人が熱演するネタは、彼らの代名詞的作品となって人気を博し、ホワイトハウス主催の晩さん会でオバマ本人とパフォーマンスを披露する事態にまで発展した。

President Obama’s Anger Translator

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