錦戸亮&船越英一郎が見せたそれぞれの優しさ 『トレース~科捜研の男~』は新章に突入

『トレース』錦戸&船越の優しさ

 一方で、御手洗の取り調べをする虎丸の言葉は男気のあるセリフだった。事件がマスコミによって公になることで、橋本の秘密が世間に知られることを恐れる御手洗。「お前は逮捕されてから俺に嘘ばっかりついてきたからな。信用できねえんだよお前の言うことなんか」と虎丸は切り捨てるが、根岸の益山殺しは動機不明ということで書類送検に。つまり、御手洗と亡くなった根岸の思いを受け止め、足が付かないようにしたということ。去り際、虎丸は「ここまで一人でよく頑張ったな」と言葉を残し、取り調べ室を出ると一人上を向く。定年退職間際、常に事件を捜査するベテラン刑事の虎丸が、加害者であり遺族でもある根岸に彼なりの優しさを見せた、哀愁漂うシーンである。

 新章突入の第9話では、早川尚文(萩原聖人)からついに真野の姉・仁美(夏子)の妊娠に関する情報が明らかになる。予告では、警視庁刑事部長の壇浩輝(千原ジュニア)が、科捜研の科長・海塚律子(小雪)に接触。虎丸が沢口に「お前、あいつのこと好きなのか?」と聞くシーンも確認できる。最終回を目前にして、どのようなセミファイナルとなるのか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『トレース~科捜研の男~』
2019年1月7日(月)スタート 毎週月曜21:00〜21:54放送
出演:錦戸亮、新木優子、山崎樹範、岡崎紗絵、矢本悠馬、山谷花純、加藤虎ノ介、小雪、遠山俊也、篠井英介、船越英一郎
原作:古賀慶『トレース~科捜研法医研究員の追想~』(ノース・スターズ・ピクチャーズ『月刊コミックゼノン』連載)
プロデュース:草ヶ谷大輔、熊谷理恵
脚本:相沢友子
演出:松山博昭、相沢秀幸、三橋利行
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/trace_drama/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる