錦戸亮&船越英一郎が見せたそれぞれの優しさ 『トレース~科捜研の男~』は新章に突入

『トレース』錦戸&船越の優しさ

 『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)が、3月4日放送の第9話にて新章に突入する。振り返れば、真野礼二(錦戸亮)の過去に関する真相が一気に究明された第6話で一度新章と銘打たれていたが、再び彼の過去の本当の姿が明らかになっていくことが期待される。

 というのも、第7話、そして2月25日に放送された第8話は、真野の過去についてはほぼ進展のない回であった。第7話は、真野と沢口ノンナ(新木優子)、虎丸良平(船越英一郎)という2人の関係性に焦点を置いた回。第8話は、橋本梨央(石井杏奈)、御手洗治(渋谷謙人)、根岸秀司(落合モトキ)の3人を巡る悲しい殺人事件をメインにした回だった。

 『トレース』の毎話のクライマックスとなるのが、真野、沢口、虎丸が遺族に事件の真実を伝える場面だ。御手洗と根岸は、過去に犯した罪から橋本を必死に守り抜くため、“下手な嘘”を貫き通していた。“他人”と心にもないことを吐き捨てたのも彼女のため。大粒の涙を流し真実を受け止める橋本に、「たとえ姿が見えなくてもどれだけ離れていても、心は繋がっている。それが家族というものなんだと思います」と真野は優しく微笑みながら告げる。真野は25年前に起きた「武蔵野一家殺人事件」にて、家族を何者かに殺されている。そのことを橋本はもちろん、沢口すらもまだ知らない。その言葉は、真野の心の中にある一つの真実の欠片だ。“家族”という言葉の意味を改めて考えさせられる。余談ではあるが、「錦戸亮」というフィルターでこの言葉を当てはめるとすれば、彼にとっての家族が「関ジャニ∞」であることが自然と見えてくる。どこか、彼だからこそ似合うセリフであるように思えるのは気のせいだろうか。

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