ロバート・ロドリゲス監督が語る、ジェームズ・キャメロンとの友情と『アリータ』への自信

ロバート・ロドリゲス監督が語る、ジェームズ・キャメロンとの友情と『アリータ』への自信

 1990年代に発表された木城ゆきとのSF漫画『銃夢』をハリウッドで実写映画化した『アリータ:バトル・エンジェル』が2月22日より公開中だ。『アバター』のジェームズ・キャメロンが脚本・製作を務めた本作は、“支配する者”と“支配される者”の2つの世界に分断された謎めいた遠い未来を舞台に、300年前に失われたテクノロジーで創られた“最強兵器”アリータが、与えられた自分の命の意味を見つけるために、2つの世界の秩序を揺るがす壮大な旅に出る模様を描いたSFアクションだ。

 今回リアルサウンド映画部では、当初監督も兼任する予定だったキャメロンからバトンを受け継ぎ、本作を完成させたロバート・ロドリゲス監督にインタビュー。キャメロンとのやりとりや、アメリカの“コミック”と日本の“漫画”を実写化する際の違いなどについて話を聞いた。

「監督はすぐに『やる!』と言ったよ」

ーー当初はジェームズ・キャメロンが監督を務める予定だった本作ですが、あなたが監督を引き受けることになった経緯を教えてください。

ロバート・ロドリゲス(以下、ロドリゲス):『アリータ』はもともと、ジム(ジェームズ・キャメロン)が2005年に自分で作るつもりだったんだ。でも、同時進行で進めていた『アバター』があれだけの成功を収めたこともあって、その続編に取り掛からなければいけなくなった。僕はかれこれ25年ぐらいジムと友達なんだけど、2015年に彼のところに遊びに行った時に、一ファンとして「『アリータ』はいつやるんだ?」と聞いたんだ。そしたら彼は、「いや、『アバター』の続編もあるし、できないかもしれない」と答えて、僕に脚本を読ませてくれた。ジムは、自分が書いた脚本が長すぎることに悩んでいたから、僕は後日、それを短くしてあげたんだ。4カ月ぐらいかかったけど、もちろんタダでね(笑)。それを読んだジムは感心して、僕に監督をやらないか打診してきた。「俺が製作で、お前が監督だ」という具合にね。

ーーなりゆきで監督をすることになったと。

ロドリゲス:その通りだよ。ジムはいつか自分で監督をするつもりでいたから、誰か他の監督を探しているわけではなかった。クエンティン・タランティーノもそうだけど、ジムは自分が監督をするための脚本しか書かないんだ。他の監督のために脚本は書いていない。自分の意図しない方向で作られるのであれば、その脚本を戸棚の中に封印するぐらいのタイプなんだ。今回はたまたまジムと長年の付き合いがあった僕が、彼の信頼を勝ち得たことで実現したと言えるね。

ーー脚本を短くする作業をしている間は、自分が監督をすることを想像していましたか?

ロドリゲス:やっている時はとりあえず短くすることだけに集中していたよ。ただ、もしも僕が書いた脚本を気に入って使ってくれるのであれば、他の誰かが監督をするのでも構わなかった。僕は勉強のつもりでやっていたんだ。僕が手直ししたものに、彼がいっぱいメモをつけて返してくるんだろうなとね。だけど、結果は「いいじゃん! 監督しない?」というものだったわけだ(笑)。

ーー答えを考える時間はあった?

ロドリゲス:いや、すぐに「やる!」と言ったよ(笑)。「こんな大作、自分にできるかな?」と思う時って、絶対にやるべきなんだ。チャレンジをすれば、やらなかった時と比べてずっと学ぶことが多いからね。

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