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杉咲花が野波麻帆に告げた“幸せ”の作り方 『ハケン占い師アタル』Dチームの関係にも変化が

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 入社12年目の正社員・田端友代(野波麻帆)は日々淡々と的確な仕事をこなしている。残業や余計な仕事を徹底的に断り、効率よく仕事を進める姿勢に一目置かれているが、人を寄せ付けない空気をまとっているため、制作Dチームの仲間との関係は微妙な状態が続いている。

 2月14日に放送された木曜ドラマ『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)第5話では、田端に“余計な仕事”が舞い込む。Dチームがバレンタインイベントの準備をしているところ、“女性躍進プロジェクト”のモデルケースとして選ばれ、社内報の密着取材を受けることになったのだ。出世欲の強いDチームの部長・代々木匠(及川光博)はこの1件で気を良くし、田端に社内の大学OB会に出るよう命じる。田端にとっては“余計な仕事”がどんどん増える一方だ。渋々OB会に参加した田端だったが、代々木やOB会参加者のセクハラ発言に堪忍袋の尾が切れ、溜め込んでいた感情を爆発させてしまう。

 笑顔を見せることなく、Dチームの面々に対して淡々とした対応を見せてきた田端だが、この第5話では意外な一面を見ることができる。田端は仕事終わりにコーヒー店に立ち寄っているのだが、田端はDチームには見せたことのない柔らかな表情をある男性店員に対して見せる。普段の口調からは考えられないほどたどたどしく話す田端の姿からは、彼女がその男性店員に対して特別な思いを抱いていることが読み取れる。

 しかし田端が家に帰ると、働かない父親と弟が待っている。働かず家事もしない家族に対して苛立ちを見せながらも面倒を見る田端。会社では“余計な仕事”を増やされて苛立ち、そのうえ会社OB会で感情を大爆発させたことが原因でプロジェクトから外されてしまう。仕事もプライベートも踏んだり蹴ったりな田端だが、Dチームの励ましがかえって彼女を刺激してしまい、Dチームに冷たい言葉を吐き捨て強がってしまうのだった。また同じタイミングで、コーヒー店の男性店員の退職が判明し、ショックを受ける田端。しかし想いを伝えようとするも結局引き止めることはできずじまい。

 バレンタインイベント当日、アタル(杉咲花)の占いをうけたことのあるDチームの面々がアタルに占ってもらうよう説得するが、田端は彼らを一喝する。1人オフィスに残る田端は自身の鍵のかかった引き出しを開ける。そこには占いの本がびっしり詰まっていた。田端は「いいことなんてひとつもなかった」「もう疲れた……幸せ見つけんの」と1人涙する。

 田端を演じる野波は、映画やドラマ、舞台と幅広く活躍する女優だ。凛とした印象の強い彼女だが、今作では笑顔を全く見せず、凛としているというよりは少々クール“すぎる”役柄を演じている。しかし第5話では、実家や会社で見せる厳しい表情だけでなく、コーヒー店の店員に恋する表情や、オフィスで1人、顔をクシャクシャにしながら悔し涙を流すなど、さまざまな表情を見せる。特にコーヒー店を辞めてしまう店員に対して「あの! もしよかったら……」と声をかけるも、後の言葉が続かない演技は、視聴者をやきもきさせたに違いない。野波は、田端というキャラクターが抱えてきた日常への不満、将来への不安を真摯に受け止め、見事に表現している。

 アタルは占いで田端にこう告げる。「幸せは自分でつくるものなんだよ」。仕事や家庭、恋愛がうまくいかないのは全部自分“以外”のせいだと思ってるからだと言われた田端はハッとする。イベント会場へ客として訪れた田端は、そこで女性に告白されるコーヒー店の店員の姿を目撃する。告白をOKした彼の姿を見て、過去の自分の行動を思い返すかのように立ち尽くす田端の姿が印象的だ。その後、Dチームを代表して神田和実(志田未来) から感謝の気持ちを伝えられると、思わずその場から足早に立ち去ってしまう田端。しかしオフィスへ帰ってきたDチームの前に、退社時刻が過ぎているにも関わらず現れた田端は、みんなに差し入れをし、感謝の気持ちを伝える。目黒円(間宮祥太朗)に指摘されて見せた田端の笑顔は不器用だったが、輝いていた。

      

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