『トクサツガガガ』小芝風花が“ガチ”の特撮オタクを好演! 必死ながらも空回りする姿が愛らしい

『トクサツガガガ』小芝風花が“ガチ”の特撮オタクを好演! 必死ながらも空回りする姿が愛らしい

 ご存知の方も多いと思うが、小芝は小学校中学年からフィギュアスケートをはじめ、週6で練習に打ち込むなど競技選手として活動し、目標をしっかり立ててストイックに取り組んでいた。『イオン×オスカープロモーション ガールズオーディション2011』でグランプリを獲得し、芸能界入りしてからも「フィギュアスケートのときと同じく、目標を立てて、それをクリアするために一生懸命頑張るようにしています」とインタビュー(テレビドガッチ)では語っていた。

 さらに目標を立てるだけではなく、クリアできたかどうかにも向き合い、達成できなかったときは「なぜできなかったか」を考えるという。出演した作品も完パケをもらい、しっかり見返して、反省点は徹底的に向き合い、次に活かせるように取り組むことを心がけているというのだ。こうした小芝の持つ“一生懸命さ”が、叶という女の子の特性とマッチしているからこそ、違和感なく、そしてわざとらしくなく、演じることができているのだろう。

『トクサツガガガ』第2話より

 また、本人は“結果的に笑ってもらえれば”と、本作では、能動的にコミカルな演技を生み出すことは意識していないと話していたが、小芝のコメディエンヌとしての素質は高い。2017年に放送された『マッサージ探偵ジョー』(テレビ東京系)では、初のコメディ挑戦ながら、自らを「ワトソン」と名乗るツインテールの新人マッサージ師・阿久里葉子(アグリ)を好演。小澤征悦、和田正人ら、くせ者俳優の自由演技(!?)に瞬時に対応しながら、物語をハイテンションでグイグイ引っ張り、強い存在感を示していた。

 自身が立てた目標の一つに、連続ドラマでの主演があったという小芝。一つ目標が叶ったことに喜びを見せていたが、同時に「寝ようとすると作品のことを考えてしまい、寝不足の日々だった」とプレッシャーも感じていたようだ。しかし、そんな小芝の不安はどこ吹く風、劇中で小芝演じる叶は、とにかく愛らしく魅力的で、作品自体の評判も非常に良い。

『トクサツガガガ』第3話より

 清潔感のある明るさにプラスし、コミカルな演技も愛らしくこなす。さらに『そろばん侍 風の市兵衛』(NHK)などの時代劇で見せる凛とした佇まいなど、若くしてさまざまな役柄に寄り添える確かな演技力は、今後の飛躍を大いに感じさせる。

 近年、連続テレビ小説でヒロインの周囲で印象的な演技を見せた若手女優が、数年後、主役に抜擢されることが多い。小芝も、2016年放送の『あさが来た』で、波瑠演じる主人公・あさの長女・千代を演じたが、仕事に忙しく強い女性であるあさに反発する多感な少女を見事に演じ、高い評価を受けた。

 『あさが来た』でも小芝は、ヒロインの最終オーディションに残っていたとのこと。現在、第101作目となる2019年後期『スカーレット』まで、朝ドラヒロインは発表されているが、近い将来、小芝が朝ドラのヒロインを務める日が来るのではないかと思えるほど、活躍が目覚ましい若手女優の一人だ。

『トクサツガガガ』第3話より

■磯部正和
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。

■放送情報
ドラマ10『トクサツガガガ』
NHK総合にて毎週金曜22:00〜22:44(連続7回)
原作:丹羽庭『トクサツガガガ』(小学館)
脚本:田辺茂範
音楽:井筒昭雄
出演:小芝風花、倉科カナ、木南晴夏、森永悠希、本田剛文(BOYS AND MEN)、武田玲奈、内山命(SKE48)、寺田心、竹内まなぶ、松下由樹ほか
演出:末永創、新田真三、小野見知
制作統括:吉永証
提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/nagoya/gagaga/

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

音楽記事ピックアップ