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“アベンジャーズ”集結など代替案も ケヴィン・ハート降板で話題、アカデミー賞授賞式司会の役割

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 アメリカ現地時間の1月22日、第91回アカデミー賞各部門の候補作品が発表された。今年は、アルフォンソ・キュアロン監督の新作『ROMA/ローマ』や日本でも大ヒットとなった『ボヘミアン・ラプソディ』などの注目作が作品賞にノミネートされており、2月24日に開催されるアカデミー賞授賞式に向けて、レースがさらに加熱するものと思われるが、今年はその授賞式について、もう一つの大きな話題がハリウッドを賑わせている。

 ことの発端は昨年12月4日、俳優でコメディアンのケヴィン・ハートが今年のアカデミー賞授賞式の司会に決定したという発表まで遡る。そのわずか数日後、ハートによる過去の同性愛嫌悪のTwitter投稿が問題となり、謝罪と引き換えにそのポジションに留まる可能性はあったものの、結局ハートは「司会をすることはない」と断言。授賞式まであと1カ月を切った現在、もっとも重要な司会者というポストの突然の空席に慌てているのは、授賞式のプロデューサー、ドナ・ジグリオッティと映画芸術科学アカデミーであるが、今年はもはや司会不在のまま進行するのではないかという見方が濃厚になっている。

 アカデミー賞授賞式はハリウッドの1年を締めくくる一大イベントであり、普段非常に忙しいスケジュールに追われる一流の俳優、監督、そしてプロデューサーが一堂に会する数少ない場所であることから、その司会者の役割は大きい。各部門のノミネート作品を発表したりトロフィーを授与するプレゼンターの多くは、各部門の前年の受賞者が務めることが多いが、司会は基本的には毎年違うタレントが選ばれる。クリス・ロックやジミー・キンメルが2年連続で務めるなどの例外はあるものの、これまではヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ&ジェームズ・フランコなどの俳優や、エレン・デジェネレスなどトーク番組のホストなどが歴代の司会を務めてきた。授賞式のオープニングで行われる数分間のモノローグは司会の役割の一つとして大いに注目されており、そこではその年のノミネート作品やタレントについて、あるいは1年間のハリウッドや政治の動きについて、ジョークを織り交ぜながら語ることが通例である。例えば昨年の授賞式では、ジミー・キンメルは2017年に作品賞を取り違えて発表したこと、またハーヴェイ・ワインスタインのスキャンダルなどについて話をした。近年は移民問題や#MeTooムーブメントなどから、スピーチは社会的な方向に行くことも多いが、このモノローグはその年の司会の評価を大きく左右する。彼らに求められているのは、ただ式を滞りなく進行させることだけでない。ハリウッドという社会に大きな影響を与えうる業界だからこそ、業界全体を代表して人々の記憶に残るような強いメッセージを伝えることが期待されている。

 さて、2月24日の授賞式が刻一刻と近づく現在、この大役を務め上げるにふさわしい知名度と実力を兼ね備えた人を見つけるのは、もはや難しいのではないかという声が大きい。特に、世界中の人々が注目する場で、ジョークを織り交ぜつつ社会的なメッセージを発することの難しさは、近年より一層増しており、それが司会候補者がなかなか首を縦に振らない理由の一つではないだろうか。当初今年の司会に決まっていたケヴィン・ハートは、同性愛者を嫌悪する内容の投稿が問題となってそのポストを降りることになったが、当事者以外が、特定のマイノリティに対してネガティブなコメントを公の場で発することは、アメリカでは御法度である。そしてそれは、マイノリティである黒人であっても同様である。近年は性や民族の多様性が叫ばれる中、ポリティカルコレクトネスをクリアしつつ、ジョークでしっかりと笑いを取らなければならない、非常に難しい時代であることは確かだ。

      

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