罰ゲームでコンビに 『ドロ刑』板尾創路の言葉が中島健人を成長させる?

『ドロ刑』板尾の言葉が中島の成長に?

 演出への疑問はさておき、現行犯逮捕が鉄則で徹底的な職人技が繰り出されるスリという今回のテーマ。現実でもスリの認知件数は年々減少傾向にあるようで、10年前と比較すると半分以下にも減っているそうだ(それでも検挙率はほぼ同じ4割前後を保ちつづけている)。罰ゲームということで斑目と組まされた左門だが、若手育成のためにベテラン刑事と若手刑事のコンビというのは主流。そうすることで、今回のエピソードで描かれた大規模イベントや、今後待ち受けている東京オリンピックに向けての対策が練られているという話も。

 何だかんだ言って左門も斑目を一流の“ドロ刑”に育て上げようとしているのかもしれない。相変わらずさとり世代を象徴するような(とくに今回はより一層と)斑目に対して左門が教え諭す「人から言われて覚えたことはすぐ忘れる」「プロ対プロ、人間対人間の勝負だ」という言葉。スリに対してだけでなく、“ドロ刑”として、そして何より刑事として、斑目が大きく成長するきっかけになる言葉となるのではないだろうか。

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 ■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■放送情報
『ドロ刑 -警視庁捜査三課‐』
日本テレビ系にて毎週土曜22:00~22:54放送
出演:中島健人(Sexy Zone)、遠藤憲一、石橋杏奈、中村倫也、江口のりこ、野間口徹、田中道子、生島翔、丸山智己、板尾創路、稲森いずみ
原作:『ドロ刑』福田秀(集英社「週刊ヤングジャンプ」 連載)
脚本:林宏司
音楽:木村秀彬
主題歌:Sexy Zone 「カラクリだらけのテンダネス」(ポニーキャニオン)
演出:大谷太郎、中島悟(AXON)、高橋朋広
制作協力:The icon
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/dorokei/
番組公式Twitter アカウント : @dorokei_ntv

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