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単純な憑依などではない 欅坂46 平手友梨奈の演技が『響 -HIBIKI-』鮎喰響に重なる理由

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 公開前から各紙面やメディアで数多く取り上げられ、近年稀に見るほどその映画デビューが注目された、欅坂46の平手友梨奈が初出演&初主演を務めた映画『響 -HIBIKI-』の公開から早くも1週間が過ぎようとしている。ヒロイン・鮎喰響を演じる平手の演技は、各メディアが報じているように、まるで原作の響がそのままスクリーンに飛び出したかのようで、もはや演技という枠には収まらない絶対的な存在感を見せている。それは、欅坂で様々なパフォーマンスをしてきた平手を知る者なら期待通りの出来だったと言える。そんな響から感じた女優・平手友梨奈を考察したいと思う。

 今回平手が演じた鮎喰響というキャラクターは、文学界に革命を起こすほどの絶対的な才能を持つ15歳の天才女子高生。自分の信じる生き方は絶対に曲げず、世間のルールは自分が納得しなければ従わないし、建前などは決して許さず、逆にそういった欺瞞に溢れる大人たちをどんどん追い込んでいく。彼女の行動は暴力的だが的確で、響自身に実力があるからこそ相手は影響され、彼らの価値観を変えていく。その強烈なキャラクターの演技を、響そのものとして平手は淡々とこなしていく。もちろん原作漫画のある作品だが、映画を作る過程を見るだけでも、平手と響が重なり見えてくる。

 最初に『響 -HIBIKI-』のキャスティングが発表された時に、原作者の柳本光晴氏は「『サイレントマジョリティー』のPVを見た時から、もし響が実写化するなら、主演は平手さんしかいないなと思いました。響の持つ、媚びない、屈しない、信念の人間、そういったイメージとあまりにもピッタリで。なにより、目が」とコメントを寄せていた。確かに平手は、2016年のNHK-ACジャパン共同キャンペーン『フリする女の子』でも、たった数秒の中で虐められる辛さ、虚しさ、そして友達からのメッセージが届いた時の救われたようなちょっと安堵な表情など、少女の心情を目だけで繊細に表現し、演技の分野でも雰囲気のある存在感は既に確立されていた。

      

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