手越祐也らしい“子猫ちゃん”のセリフも 『ゼロ 一獲千金ゲーム』ヒール役で持ち味全開!

手越祐也、『ゼロ』ヒール役で持ち味発揮

 その背景は、Huluで特別配信されている『ゼロ エピソードZERO 城山小太郎編』にある。彼がなぜ最凶司会者となったのかを決定づける彼の過去が描かれている作品の中で、小太郎は原作同様、壮絶ないじめに遭っていたことが明かされる。友情や絆を味わうことができなかった過去が影響しているのだろう。手越演じる小太郎には、苛立ちの中に嫉妬や羨望の念も感じる。目をむき出しにして高笑いする小太郎以上に、下を向き、顔をしかめて激しい苛立ちを見せる小太郎の姿にこそ、彼の本性が現れている。

 ゲームに隠された法則に気づいた零だったが、小太郎はゲーム参加者を翻弄する。在全(梅沢富美男)のプライベートを問題にしたり、司会者権限で回答権を自在に変更したりすることで、彼らを不正解に誘う。小太郎の残虐性は次回第7話でも零たちを追い詰めるだろう。だが次回予告では、零に「パシリだろ、お前」と告げられ動揺する小太郎の姿も見えた。次回、精神的に追い詰められるのは小太郎なのかもしれない。手越のストイックな演技が、ヒール役である小太郎の人間ドラマを魅力的に描き出すことに期待が高まる。

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■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■放送情報
『ゼロ 一獲千金ゲーム』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜
出演:加藤シゲアキ(NEWS)、間宮祥太朗、小関裕太、加藤諒、岡山天音、杉野遥亮、ケンドーコバヤシ、梅沢富美男、小池栄子、佐藤龍我
原作:福本伸行
脚本:小原信治
演出:丸谷俊平
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:櫨山裕子、秋元孝之
制作協力:オフィスクレッシェンド
(c)日本テレビ
公式サイト:http://www.ntv.co.jp/0/

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