クリス・プラットら、ジェームズ・ガン解雇に声明 「再び共に働けることを楽しみにしています」
また、「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の映画に携わったことは、わたしたちそれぞれの人生においてもとても光栄なことです。愛、サポート、そしてジェームズへの感謝なしに、見過ごすことはできません。もちろん、何年か前のジョークを擁護するためではなく、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を何年間も一緒に作り上げてきた経験を共有するためです」とあくまでも彼のジョークは支持しないことを明らかにした上で、「解雇を受けたジェームズの人柄は、セットに毎日いた時と変わらず、また彼からの謝罪も、わたしたちが知る、信頼と愛を持った彼の心からのものであると思っています」と解雇後のガン監督の姿勢は誠意のあるものだと表明している。
そして宇宙のはみ出し者が結成したチームである“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”を描いた本作のテーマ性を引き合いに出し、「はみ出し物たちが“救い”を見出すストーリーを語る手助けのために本作に出演したことで、わたしたちの人生は永遠に変わりました。本作が持つ“救い”というテーマが今よりも現実問題に直結することはないでしょう」と言い、「わたしたちそれぞれが、将来友人であるジェームズと再び共に働けることを楽しみにしています。彼のストーリーは終わっていません、絶対に」とガン監督の復帰を願うコメントを出している。
続けて、「アメリカにおける政治的分裂が大きくなっていることを考慮すれば、このような出来事は続くと言っても間違いありません。とはいえ、アメリカの皆さんが政治的立場を超えて誹謗中傷を緩和し、群集心理を武器にすることを止めること願っています」と訴え、「この一連の出来事が、デジタルの石に刻む時の言葉の使い方や、わたしたちが背負う重大な責任に気付くことへの教訓になることがわたしたちの望みです」と述べている。
本文中では、ディズニーに対する直接的な訴えはなかったものの、サルダナは自身のTwitterで、「『Guardians of the Galaxy Vol. 3』へジェームズ・ガンの復帰を支持するキャスト陣より」と第3弾の監督はガンに務めてほしいという旨を明記。プラットも「ジェームズ・ガンの数年前の不適切なツイートは支持できないが、彼はいい人だ。個人的に彼が『Guardians of the Galaxy Vol. 3』の監督に復帰してほしいよ」とInstagramに綴っている。
キャストだけでなく、ガン監督の長年の友人であるセルマ・ブレアは「じゃあね、Instagramで見つけてね。#ジェームズ・ガンを支持」というツイートを最後にTwitterアカウントを削除。オンライン署名change.orgにはガン監督の再雇用を願う約35万人の署名が集まっている。
果たして、米ディズニーはガン監督を再び『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の世界へ呼び戻すのだろうか。ディズニー側のコメントは、解雇以来発表されていない。
(文=阿部桜子)
■リリース情報
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
MovieNEX発売中
価格:4,000円+税
監督:ジェームズ・ガン
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナほか
原題:Guardians of the Galaxy Vol. 2
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2017
公式サイト:http://marvel.disney.co.jp/movie/gog-remix.html