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「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメは『正しい日 間違えた日』

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、渋谷に群がるBUTA共を一掃、リアルサウンド映画部の恋愛マスター・宮川が、ホン・サンス監督作『正しい日 間違えた日』をピックアップ。

『正しい日 間違えた日』

 『スター・ウォーズ』のアナザー・ストーリーとなる最新作『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』や、スピエリッグ兄弟による家系ホラー『ウィンチェスター・ハウス アメリカで最も呪われた屋敷』、町田康の原作小説を脚本・宮藤官九郎×監督・石井岳龍のタッグで映画化した『パンク侍、斬られて候』など、多くの話題作が封切られる今週末だが、自信を持ってオススメできる傑作がホン・サンス監督の『正しい日 間違えた日』だ。

 6月9日に公開された『それから』、6月16日に公開された『夜の浜辺でひとり』に続く、ホン・サンス監督がキム・ミニを主演に迎え製作した4作品の、日本連続公開第3弾となる本作。7月14日には、キム・ミニとイザベル・ユペールという韓国とフランスの実力派女優の夢の共演が実現した『クレアのカメラ』の公開も控えているが、今回ピックアップする『正しい日 間違えた日』は、4作品の中では最も古い、2015年に製作された作品。2015年に開催された第28回東京国際映画祭で上映された際のタイトル『今は正しくあの時は間違い』の方が馴染みのある方も多いのではないだろうか。

 ホン・サンスとキム・ミニの初タッグ作となった本作は、上記4作品の中でも最も意欲的な試みをしている作品だと言えるかもしれない。映画監督のチュンスと絵を描いて暮らしているという魅力的な女性ヒジョンの、運命的な出会いから別れまでを描いた本作。あらすじだけを綴ればよくあるラブストーリーのひとつのようにも思えるが、白眉なのはその構成だ。ひとつの物語が2つの全く異なるエンディングへと向かうさまを、前半と後半の2部構成で描いているのだ。

 出会う場所や訪れる店などは同じだが、会話や行動の“タイミングのずれ”が、思いもよらぬ結果をもたらしていく。それはまさに恋愛そのもの。「あのときこうしていれば……」「あんなこと言わなければ……」。恋愛に後悔はつきものだが、恋愛感さえ揺さぶられるほほどにリアルを突きつけてくる。

 “最も意欲的な作品かもしれない”と記したが、ホン・サンス作品としては非常にとっつきやすい内容にもなっている。また、この作品をきっかけに、ホン・サンス監督とキム・ミニの不倫関係が始まったこともあり、そういう視点で観てみると、また新たな発見があるかもしれない。

■公開情報
『正しい日 間違えた日』
6月30日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷にて全国順次ロードショー
監督・脚本:ホン・サンス
出演:チョン・ジェヨン、キム・ミニ、コ・アソン、チェ・ファジョン、ソ・ヨンファ、ユン・ヨジョン
配給:クレストインターナショナル
2015年/韓国/121分/ビスタ/5.1ch/カラー/英題:Right Now, Wrong Then
(c)2015 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.
公式サイト:crest-inter.co.jp/tadashiihi

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