“オペ室の悪魔”が“天使”に? 二宮和也『ブラックペアン』技術をめぐる争いに終止符

『ブラックペアン』技術をめぐる争いに終止符

 第4話で描かれた、幼い少女の“スナイプ”手術。その際に、佐伯(内野聖陽)が高階(小泉孝太郎)に「医療には道具も必要だが、腕も必要だ」と語る。そして難易度の高い手術が渡海(二宮和也)と高階の連携プレーによって見事に成功へと導かれ、最先端の医療機器を完璧に使いこなすためには、それを使う医師の“腕”が重要であることが証明された。

 それと同じような流れが、6月17日に放送されたTBS系列日曜劇場『ブラックペアン』で再び登場する。今度の“道具”は、手術支援ロボットの“カエサル”だ。劇中の言葉を借りれば「一流の外科医が一流の機器を使うことで、超一流になる」。旧来と未来それぞれの技術が夢のコラボレーションを果たされる理想をもって、このドラマの“技術”をめぐる争いは終止符が打たれたということだ。

 帝華大との合同オペを終えた佐伯が突然心臓の病で倒れる。冠動脈と僧帽弁の手術が必要だと判明するのだが、それを対応できるのは東城大には渡海しかいない。ところが渡海は“イイヌマタツジ”をめぐって佐伯と衝突。そして佐伯は渡海の執刀を拒み、カエサルを使って手術することを命じる。ところがカエサルのシミュレーションに必要なデータがすべて帝華大に持ち去られてしまっていたのだ。

 カエサル手術ではなくメスを使った手術をすべきだと言い続ける渡海は、同じタイミングで“イイヌマタツジ”の件を知る黒崎(橋本さとし)から手術室への立ち入りを禁じられてしまう。しかし渡海は、佐伯を救うため(真の目的はイイヌマタツジにたどり着くためであるが)に世良(竹内涼真)と高階、そして猫田(趣里)らすっかりおなじみとなった“チーム”でカエサルの遠隔操作を行いながら佐伯の手術を成功へと導いていく。

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