竹内涼真、『ブラックペアン』で“カッコ悪さ”の魅力を放出! 研修医の奮闘と重なる役者への志

竹内涼真、“カッコ悪さ”の魅力を放出

 嵐の二宮和也が孤高の天才外科医を演じる日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)で、研修医・世良雅志役を青っぽく演じる竹内涼真。昨年、大ブレイクを果たした竹内が今作で見せるのは、『過保護のカホコ』(日本テレビ系)や『陸王』(TBS系)で見せた魅力的な男性像とはかけ離れた“カッコ悪さ”だ。

 竹内は、2013年に「minaカレグランプリ」でグランプリを受賞したことを機にデビューすると、翌年には『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)に主演。その後もドラマ『下町ロケット』(TBS系)や映画『帝一の國』といった人気作に出演し、2017年6月にはNHK連続テレビ小説『ひよっこ』で慶應大学に通う好青年・島谷純一郎役に抜擢。主人公・みね子(有村架純)との初々しいカップル姿で、日本の朝にトキめきを与えたところから快進撃の幕が開く。

 7月には、ドラマ『過保護のカホコ』のツンデレ美大生・麦野初役で大ブレイク。不器用でワイルドな男子学生かと思いきや、カホコ(高畑充希)に思いっ切り甘えてみたり、ウブなカホコを優しく受け止めてみたり……胸キュン要素をたんまりと詰め込んだ“麦野くん”で、女性たちのハートを完璧に射抜くのだった。 “麦野くんブーム”が冷めやらぬ中、10月に放送がスタートしたドラマ『陸王』では、体重を10キロ近くも落として長距離選手・茂木裕人役を熱演。足の故障を繰り返すも、強い精神力で何度も立ち上がろうとする姿に多くの視聴者が心を打たれた。

 そんな竹内が今回演じるのは、初期研修医1年目の世良雅志。大学時代はサッカー部に所属していた体育会系で、熱い気持ちで医療と向き合っている。だからこそ、患者を“モノ”として扱う渡海(二宮)のやり方に嫌悪感を抱くが、“命を救う”という医師の使命を果たせるのは、自分ではなく渡海だという現実に打ちひしがれる日々。佐伯外科を自ら志望して配属されるほどの能力を持つ世良のプライドが、いとも簡単にへし折られていく様はなんとも痛ましい。

 『過保護のカホコ』では異次元のイケメンとして、そして『陸王』ではスポーツマンとしての爽やかさを披露した竹内だが、“かっこいい竹内涼真”が演じるというプラスαによってキャラクターの魅力がより引き立っていたことは間違いない。ところが世良は、甘い言葉や男気あふれるセリフを放つわけでもなく、過去に竹内が演じてきたような役柄とは相反する。竹内自身もホリプロによるインタビュー動画で「一生懸命だけど、ダサイ男をやれたら」と話しており、言うなれば“竹内涼真”としての魅力を封印した役どころ。そんなまっさらな状態だからこそ、俳優としての力量が試される難役といえるだろう。

【竹内涼真】TBS日曜劇場『ブラックペアン』2018年4月22日よる9時スタート!

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