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ディーン・フジオカ、最後の一手は? 『モンテ・クリスト伯』クライマックスへ歯車が動き出す

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 愛する女性を奪った南条幸男(大倉忠義)を自殺まで追い込んだモンテ・クリスト・真海(ディーン・フジオカ)だったが、幸男の娘である明日花(鎌田英怜奈)の存在が江田愛梨(桜井ユキ)を惑わせてしまい、結局幸男は一命を取り留めた。幸男、入間公平(高橋克典)、神楽清(新井浩文)のターゲット3人は未だ犠牲になることなく、『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(フジテレビ系)は6月7日に第8話を迎えた。

 最終回2時間スペシャル前である第8話の展開は、これまでと比べてややスローテンポ気味。その分、各キャラクターがしっかり掘り下げられ、全話の中でも最も明るい回だったと言っても過言ではないだろう。特に、守尾信一朗(高杉真宙)と入間未蘭(岸井ゆきの)の初々しい恋のパートは復讐劇を忘れるほど甘酸っぱかった。

 「あなたには幸せになってもらいたいんです」。真海が信一朗にかけたこの一言には激しく同意する。唯一穢れがなく、真っ直ぐな愛を未蘭に注ぐ信一朗は、鬱屈な雰囲気を一瞬で吹き飛ばす本作における貴重な癒やし要員だった。今回で言えば、「IF I TOLD YOU THAT I LOVED YOU」をBGMに、デートの準備をする2人の姿はなんとも微笑ましい。交互に映し出される、ダボハゼ釣りに奮闘する信一朗とデート服選びに苦戦する未蘭。見返りを求めぬ2人の恋がこのままずっと続けばいいのだが、残念なことに信一朗も真海の駒と化してしまった。

 少し話が逸れるが、今回ダークな要素薄めでストーリー展開されたこともあり、音楽が色とりどりに効いていた回だったように思える。3曲の挿入歌「Give it back」「IF I TOLD YOU THAT I LOVED YOU」「SET A FIRE」は、既存の楽曲を引用したものではなく、眞鍋昭大によるオリジナルの楽曲。あまり語られておらず残念だが、4月期ドラマの中でも特に力が入っている印象の本作の音楽たちは、“美しい復讐劇”というコンセプトに華を添えている。

 本筋に戻すが、信一朗が“見返りを求めぬ愛”を注ぐ一方で、ほかのキャラクターたちの愛はいわくつきだ。瑛理奈(山口紗弥加)は愛する息子のために邪魔者を消し、遺産を息子に行き渡るように計画。もちろん公平も未蘭を含む家族と自分の地位を愛しているため、自分に関わる殺人や犯罪の証拠を隠蔽。そして幸男も、すみれ(山本美月)への叶わぬ愛が転じて、怒りとなり復活を果たした。本作の仇敵たちがなかなかしぶといのは、それぞれの中に愛という厄介な核があるからだ。

      

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