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川栄李奈、違和感なく物語に溶け込む自然さ 『崖っぷちホテル!』真面目従業員役で持ち味発揮

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 経営状態も評判も崖っぷちな老舗ホテルで、自由奔放な副支配人のもと、若き総支配人と従業員たちがホテル再建に奮闘するコメディドラマ『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)。5月20日放送の第6話では、渡辺いっけい演じる時貞正雄に告発状が届いたことから物語が始まった。しかし今回着目するのは、第5話から正式に従業員として加わった真面目過ぎる清掃員・小山内裕子(川栄李奈)である。

 川栄が最初に登場したのは4月29日放送の第3話である。第3話では、時貞と江口(中村倫也)が役職復帰をかけた企画バトルを発足させた。その際、清掃員の1人・長吉(宮川大輔)も「ベッドメイク体験」という企画を打ち出した。「ベッドメイク体験」で顧客として足を運んだのが裕子である。第3話の時点から、彼女の真面目すぎる性格は露見していた。講師として裕子にベッドメイキングを教える長吉だったが、裕子は長吉が呆れるほどに何度もプロの技を習得しようと作業を繰り返す。まっすぐな目で教えを請い、自分が納得いくまで作業を繰り返す裕子の姿に呆れてしまうが、嫌な感じはしない。むしろ、彼女のもつプロ根性に驚いてしまう。川栄の真摯な演技と、裕子という真面目なキャラクターが見事にマッチしていて、観ていて気持ちがいいのだ。

 「グランデ インヴルサ」の従業員となった裕子は、「気になることは徹底的に調べ尽くす」という性分を発揮する。第6話では時貞への告発状の内容を見てしまい、刑事ドラマのように真実を暴き出そうと奮闘する。他の従業員たちに聞き込みを行い、師匠と慕う長吉や吉村(西尾まり)に調査結果を報告するその姿に、空気の読めなさを感じたのも事実だ。けれども川栄は、「相手の目を見てしっかり話す」という裕子の特徴を演じることで、彼女の真面目すぎる性格や、気になることを調べたいだけでその行為に悪気はないということを証明してみせる。彼女はただ、「なぜだろう」という疑問を解決したいだけなのだ。

 物語中盤、従業員と時貞の折り合いが悪くなってしまう。これは彼女が時貞について徹底的に調べあげた結果とも言えるのだが、彼女は決して時貞を悪者にしたいわけではなかった。スタッフルームにいた長吉や吉村が、時貞への不平不満を漏らし始めたとき、彼女はさりげなくその言葉を遮る。時貞がスタッフルームの外で、自分に対する不平不満を聞いていたからである。演出上、彼女がどういう意図でその行為に及んだのかは明かされない。時貞に同情心を抱いた訳ではないだろう。しかし川栄の「相手の目をまっすぐ見て話す演技」とこのような演出から、視聴者は裕子を「空気の読めない若者」ではなく「真面目すぎる従業員」として捉えることができる。少々行動が行き過ぎてしまう裕子だが、決して嫌味を感じないのはこのためだろう。

      

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