“ポスト二宮和也”は関西ジャニーズJr.にいる!? 朝ドラ出演の注目株・西畑大吾の才能

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(C)タナカケンイチ

 歌って踊るだけでなく、演技の仕事でも活躍するのがジャニーズメンバーの常識になりつつある。Hey! Say! JUMPの山田涼介主演『カインとアベル』(フジテレビ系)、TOKIOの松岡昌宏主演『家政婦のミタゾノ』(テレビ朝日系)、ジャニーズWESTの藤井流星出演の『レンタル救世主』(日本テレビ系)などのテレビドラマの他、11月5日公開予定の『溺れるナイフ』にジャニーズWESTの重岡大毅、12月10日公開予定の『海賊とよばれた男』にV6の岡田准一など、最近でも多くのジャニーズメンバーが演技の仕事をしている。

 中でも嵐の二宮和也はジャニーズ一とも言われる演技力を持ち、多くの作品に出演してきた。今クールはテレビドラマに出演していないものの、これまで『フリーター、家を買う』(フジテレビ系)、『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』(日本テレビ系)など数々の作品に出演、2017年には映画『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』の公開も控え、確固たる存在感を示している。また、2001年の『ハンドク!!!』(TBS系)での第5回日刊スポーツ・ドラマグランプ・秋ドラマ 助演男優賞の受賞を皮切りに、2006年には日本のアイドルとして初めてアカデミー賞候補に選ばれるなど、華々しい経歴の持ち主でもある。最近では、吉永小百合と主演した映画『母と暮せば』で、第89回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したことが記憶に新しい。

 現在の若手ジャニーズメンバーの中にも、二宮に続く「演技派ジャニーズ」と言われるメンバーが少なくない。例えば、冒頭に挙げたHey! Say! JUMP山田をはじめ、同グループの中島裕翔、ジャニーズWESTの桐山照史、ジャニーズJr.の高田翔などだ。今回はそんな演技派ジャニーズの中でも、新星と謳われる関西ジャニーズJr.の西畑大吾に注目してみたい。

 すっかり関西ジャニーズJr.を牽引する存在になった西畑。先日放送された『ザ少年倶楽部in大阪』(NHK系)では、ソロでパフォーマンスをしたり、同じく関西ジャニーズJr.の大西流星へ手紙を読んだりと、かなりの見せ場があった。特に関心したのは、さりげないカメラへのアピールだ。たとえば、セットの階段から降りてくるときの一コマ。ズームインするタイミングに合わせて、ベストなキメを披露する様は、まさにアイドルである。手紙の朗読も、エモーショナルな抑揚をつけることで、視聴者を惹きつけていた。どうすれば自分が魅力的に見えるか、西畑は知っているのだろう。そして、そうした表現が可能なのは、やはり卓越した演技力によるのではないか。

 西畑は、主演・杏の次男・西門活男役として連続テレビ小説『ごちそうさん』(NHK系)でテレビドラマデビューを果たす。大粒の涙を流しながらの熱演が高評価を得て、ここで一気に知名度を上げた。そして、2016年に再び連続テレビ小説『あさが来た』(NHK系)に出演。朝ドラに2度も出演をするのは、ジャニーズのタレントとしては極めて異例のことだ。その『あさが来た』では、爽やかな笑顔と穏やかな役どころで人気を博し、確実に爪痕を残したと言えよう。そして、11月19日には『山田太一ドラマスペシャル「五年目のひとり」』(テレビ朝日系)へ出演、2017年には映画『PとJK』、『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』への出演が決定し、一気に活躍の場を広げつつある。

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