『レディ・プレイヤー1』は見る「LOVE PHANTOM」? 完璧を求めてしまう夢の映画

加藤よしきの『レディ・プレイヤー1』評

 『レディ・プレイヤー1』は夢の映画だ。しかし、それゆえに自分の理想との些細なズレに目が行ってしまう映画でもある。あまりにも常識外れすぎて、普段なら「映画って、こういうものよね」と無意識に納得する部分にすら、「ここまで出来るなら、もっと出来るのでは?」と、さらなる完璧を求めてしまうのだ。いわば見る「LOVE PHANTOM」である。

 この映画は未だかつてない映画だ。まだ誰も見たことがない“完璧な映画の幻”を見せるようなパワーがある。御年71歳にして、再び観客の常識を打ち破ったスピルバーグ。そして、この常識破りな映画をどう受け止めるか苦悩する私に、そっと道を教えてくれたB’zのお2人。それぞれに感謝を込めて、筆を置くことにする。

■加藤よしき
ライター。1986年生まれ。暴力的な映画が主な守備範囲です。
『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』に記事を数本書いています。

■公開情報
『レディ・プレイヤー1』
全国公開中
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ザック・ペン
原作:アーネスト・クライン著『ゲームウォーズ』(SB文庫)
出演:タイ・シェリダン、オリヴィア・クック、マーク・ライランス、サイモン・ペッグ、T・J・ミラー、ベン・メンデルソーン、森崎ウィン
配給:ワーナー・ブラザース
(c)2018WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/readyplayerone/

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