深田恭子が切ない笑顔を封印 『となかぞ』第7話、これまでで一番胸が苦しくなる回に

『となかぞ』第7話、胸が苦しい回に

 不妊治療に挑む五十嵐奈々(深田恭子)&大器(松山ケンイチ)夫妻を中心に、問題のある4家庭を描くドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)。3月1日に放送された第7話では、これまでリセット(不妊治療中に生理が来ること)が来たり、義理の妹・琴音(伊藤沙莉)の出産に立ち会ったりと、不妊治療者にとって辛い経験をしても笑顔を絶やさなかった奈々が、ついに胸の内をあらわにしたような回だった。

 大きな愛と優しさでお互いを支えていく五十嵐夫妻の微笑ましさが見どころの1つでもある本作。特に大器の奈々に対する温かい言動は、放送されるたびにTwitterなどで話題になり、多くの視聴者から「こんな旦那さんが欲しい」とうらやむ声が上がっていた。

 しかし今回で大器の心境に大きく変化が……。前回の第6話で大器が会社の後輩・矢野朋也(須賀健太)に「妊活クライシスではないか」と指摘されていた通り、不妊治療の成果が得られなかった五十嵐夫妻の間には、徐々に溝ができてしまっていたのだ。

 人工授精でも赤ちゃんを授かることはなく、第7話から体外受精へステップアップを試みる奈々だったが、大器は物憂げな表情で「もうやめない?」と治療を諦めることを提案する。不妊治療が原因でけんかが起こり、排卵日に合わせてスケジュール管理されたセックスに気持ちが入らないことを嘆く彼の姿は、これまでの優しさからは想像もつかないような冷たさがあり、今回の2人のすれ違いには胸が苦しくなった視聴者も多かったことだろう。

 そんなピンチのときはやはり、高畑淳子演じる大器の母・聡子が役に立つ。それぞれのパートナーの愚痴を言いに、昼から飲みに来た大器と小宮山真一郎(野間口徹)と川村亮司(平山浩行)。聡子も始めは「そんな日もある」となだめていたものの、話を聞いているうちに「すれ違いが起こるのは、心に寄り添ってない証拠!」とするどい喝を入れた。思わずスカッとさせられるさすがの母親っぷりだった。

 夫婦だけでなく、恋人、兄弟、同僚など、人々は様々な間柄で他者と付き合っていかなければならないが、その間で生まれていた問題は、当事者での話し合いなしでは解決には向かっていかない。もちろん飲み会などでの息抜きは最高で必要だが、問題と当事者に向き合うことの大切さを聡子はたった一言で諭した。

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