ヒュー・ジャックマンが語る、俳優の夢を追い続けられた理由 「僕は自分と5年契約を結んできた」

ヒュー・ジャックマン インタビュー

「演劇が自分に一番合っていると感じた」

ーー夢を叶えるために奮闘するバーナムの姿と、大学時代に演劇学科で演技に目覚めて、ここまで夢を追い続けたあなたの姿が重なりました。挫折する瞬間もあったと思いますが、どうやって乗り越えてきたのでしょう。

ジャックマン:僕は自分と5年契約を結んできた。とにかく演技が大好きで、現場にいること、舞台に立つこと、そして他の俳優と一緒にいる瞬間がすごく好きなんだ。「舞台の裏に自分がいるべきだ」という気持ちが大切かな。大学時代、他の学科にも行ったことがあったのだけれど、演劇が自分に一番合っていると感じたよ。だから、まず自分の家賃が払えるようになるかを目標に俳優を始めて、5年間やってみて無理だったら、他の仕事に移ろうと思っていた。もちろんそれから色んな間違いをしたし、不安も抱えたのだけれど、俳優を職業としてずっとやれるかだなんて今でも思っていないんだ。実は俳優の98パーセントは失業している。だから仕事があるだけでも幸運なんだよ。僕はもっと出ているけど、3回映画に出られたら成功していると言われている。だからと言って、仕事が永遠に続く保証はない。僕を起用してくれた人たちに、感謝の気持ちでいっぱいだよ。

ーー昨年『LOGAN/ローガン』で17年間務めたウルヴァリン役に別れを告げたあなたにとって本作は、俳優としての新たな第1歩となったと思います。あなたの次なる夢を教えてください。

ジャックマン:『グレイテスト・ショーマン』の次に撮ったのが、ジェイソン・ライトマン監督の『The Front Runner(原題)』で政界を描いた喜劇なんだ。『プリズナーズ』のような人間ドラマもまたやりたいし、オリジナルのミュージカルもやりたいね。今回8年かかったから、実現するなら早く始めなきゃいけないけど(笑)。あと、舞台もやってみたいと思ってる。僕は常に違うことにチャレンジし続けることを夢見ているよ。

(取材・文=阿部桜子)

■公開情報
『グレイテスト・ショーマン』
全国公開中
監督:マイケル・グレイシー
音楽:ジャスティン・ポール&ベンジ・パセック
出演:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ
配給:20世紀フォックス映画
(c)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/greatest-showman/

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