成田凌、『わろてんか』隼也役は代表作となる? 松坂桃李と重なるユニークさ

成田凌、『わろてんか』隼也役は代表作に?

 NHK連続テレビ小説のありのままの感想を互いに言い合う“朝ドラ受け”が好評だった、有働由美子アナウンサーと井ノ原快彦(V6)のMCコンビが、『あさイチ』(NHK総合)からの卒業を正式に発表したのが2月7日。連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』より8年間務めてきた司会も、現在放送中の『わろてんか』最終週の3月30日に卒業ということで、『あさイチ』と朝ドラは同タイミングで新たなスタートを切ることとなる。

 そんな発表がされた今週の『わろてんか』は、第19週「最高のコンビ」で、リリコ(広瀬アリス)と四郎(松尾諭)による漫才コンビ「ミス・リリコ アンド・シロー」の高座リベンジが描かれた。それに並行して進行していた物語がもう一つある。それが、第18週より登場した成田凌が演じる、てん(葵わかな)の息子・隼也の丁稚奉公だ。

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 隼也は、幼少期、青年期と心境の変化が丁寧に描かれてきた。今は亡き藤吉(松坂桃李)の意思を継ぎアメリカへと渡った隼也は、異国の文化を存分に浴びて帰ってきたため、 「アメリカでは〜」と口にする度に風太(濱田岳)にど突かれるのが一つのボケのようになっている。藤岡屋の丁稚からスタートした風太も今や北村笑店の専務となり、てんの息子の丁稚修行を指導する立場になった。風太の成長を観てきた視聴者にとっても、ふたりの関係性は、思わずほっこりとしてしまう一幕となっているだろう。

 隼也は、小さい頃から時間をともにしてきた北村笑店の人々に対してとてもフランクだ。アメリカ留学の影響と何事にも自信たっぷりな態度は、かつての藤吉の姿にも重なるものがある。母のてんに向けて「なんかあったら相談にのったるで」と意気揚々と話しかける姿は藤吉そのものだ。

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 丁稚奉公として隼也が任されるのが、風鳥亭の売店の売り子。どこにでも売っている饅頭をいかにして売ってみせるかが課題となったが、隼也は饅頭に芸人の似顔絵を描いた「似顔絵饅頭」として売り出し、普段の3倍の売り上げを叩き出してみせる。頭の切れる機転の良さは、まさにてんの意思を受け継いでいる部分だ。北村笑店の家訓「始末、才覚、算用、人材」をてんから教えられる場面もあった。振り返れば、第18週では芸名と衣装に悩むリリコに、女性の敬称「ミス・リリコ」を付け、それに相反する和服というアイデアも出していたように、今や北村笑店にとって欠かすことのできない存在となっている。

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