実は、家具にも伏線が!? 『隣の家族は青く見える』セットツアーで明かされた秘密
深田恭子&松山ケンイチが不妊治療に挑む夫婦を演じるドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)。本作では、“コーポラティブハウス”を舞台に、様々な事情を抱えた4家族がともに生活していく様子が描かれる。
今回、リアルサウンド映画部では都内某スタジオにある、本作の美術セットを取材。本セットを手掛けた、フジテレビ美術制作デザイナー宮川卓也氏が、解説を交えながらスタジオを案内した。
“コーポラティブハウス”とは、様々な家族が意見を出し合いながら作る集合住宅のこと。一戸建てより安く、マンションよりデザイン性を重視できるという理由で近年注目されている物件だ。中庭を通じて各家族が“交流せざるをえない”造りの住宅を舞台にすることで、複雑な人間ドラマをよりリアルに描くことが可能になる。
今回それぞれの家に足を踏み入れてわかったことは、各家庭に意味を持たせた装飾があること。例えば、五十嵐奈々(深田)&大器(松山)家は、奈々がダイビングスクールの講師であることと、大器がおもちゃメーカー勤務という設定を活かし、マリングッズやおもちゃなどがたくさん配置された空間になっていた。
また、五十嵐家の冷蔵庫には、2人が趣味を通じて仲を深めたと思われる写真や、夫婦のルールが。このように、カメラにメインで映らないものまで、本セットではしっかりと作り込まれているのだ。
ほかにも、五十嵐家の棚には職場や学生時代のサークルでもらったと思われるメッセージカードなど2人の思い出の品がたくさん。宮川氏は「2人とも好かれている人たちなんだなというのを出すところが五十嵐家のこだわりの1つ」と語り、セット内には2人の人柄を象徴する小物が多く飾られていた。
五十嵐家での注目ポイントは、ドラマ内でもよく登場する滑り台だという。不妊に悩む2人にとって、今後のストーリーで重要なアイテムとなってくるそうだ。