『走れ!T校バスケット部』、志尊淳主演で実写化決定 「僕たちが、無我夢中で走り切った作品」

 松崎洋による青春バスケ小説『走れ!T校バスケット部』が、志尊淳主演で実写映画化されることが決定した。

志尊淳

 原作は、2007年に刊行後、全10巻を発売したシリーズ累計発行部数120万部を記録した人気小説。中学時代、バスケットボール部キャプテンとして関東大会2位の実力を残した田所陽一は、強豪私立である白瑞高校に特待生として入学するが、部内で激しいイジメにあい、自主退学する。「二度とバスケはしない」と誓い、通称T校と呼ばれる都立・多田野高校に編入した陽一だが、連戦連敗の弱小バスケ部から勝負を挑まれ、そのまま入部することに。そこで陽一は、個性的なチームメイトと出会い、仲間とのバスケの楽しさを思い出していく。そして迎えたウィンターカップ、因縁のライバル・白瑞を相手に、弱小バスケ部は勝利を手にすることができるのか……。

 2011年に舞台で俳優デビュー後、『烈車戦隊トッキュウジャー』(14/テレビ朝日系)のトッキュウ1号/ライト役で主演を務め、ドラマ『きみはペット』(フジテレビ)『植木等とのぼせもん』(NHK総合)、映画『帝一の國』、『覆面系ノイズ』、『探偵はBARにいる3』と、2017年だけでも映画4本、ドラマ2本(レギュラー出演)、舞台1本に出演 。2018年にはトランスジェンダーを主人公にしたドラマ『女子的生活』(NHK総合)の主人公・OLみき役を演じることでも話題となっている志尊が本作で演じるのは、主人公の田所陽一。

『走れ!T校バスケット部』原作1巻書影

 子供の頃から野球、サッカー、水泳、総合格闘技を経験し、スポーツ万能な志尊。小学生の時には、剣道を始めてわずか2年で、区大会優勝するほどの腕前になったという。その身体能力の高さを生かし、『きみはペット』ではモダンダンス、『帝一の國』では和太鼓、『探偵はBARにいる3』ではアクションシーンをスタントなしで演じ切るなど、役柄にあわせ、様々な技術を身に付けた。そして本作では、未経験だったバスケットボールに挑戦。バスケットの特待生にも選ばれる高校生という役柄に説得力を持たすため、バスケット元日本代表の半田圭史に約3ヶ月間の猛特訓を受け、役作りを行ったという。

 監督を務めるのは、『今日、恋をはじめます』(12)や『クローバー』(14)などの作品を手がけ、2017年は『ReLIFE』、『恋と嘘』、『一礼して、キス』の3本の監督作を発表した古澤健。撮影は今年9月から11月にかけて行われ、公開は2018年秋の予定。主演の志尊、バスケット技術指導の半田、テレビ朝日・映画事業部長の佐々木基からはコメントが寄せられている。

志尊淳 コメント

練習期間から数えると、3ヵ月間くらいバスケット漬けの日々でした。今までも高校生役は多かったのですが、“高校生らしく部活をやってる!”と思える現場で、思い返しても、楽しくて、キラキラした空間にいたのだなと感じる、とても濃い日々でした。
バスケット大会のシーンは、自分たちがやってきた3ヵ月間をしっかり出して、できる限りのパフォーマンスをしようと、体を限界まで動かしたので、2日間くらい動けなかったです(笑)。そのくらい体に鞭打って動きました。
この映画はフェイクドキュメンタリーというか、僕らの今までの練習期間やカメラが回っていない所で、積み上げてきたコミュニケーションや空気感をのびのびと出せた作品だと思います。
スポーツなので自分が思った通りに動けないこともある中で、しっかりとリアリティを持ってシーンごとに積み上げていった皆の気持ちが、最後のシーンで重なり、大きくなって化学反応できたのではないかと思います。
僕たちが、無我夢中で走り切った作品を是非観てほしいです。

バスケット技術指導・半田圭史 コメント

バスケットボール経験もなくゼロからのスタートで、あのレベルまで上げていったのには本当に驚かされました。あのまま練習を続けていたらどこまで上がったかには興味が湧きます。そして、何より作品に対する姿勢・座長(リーダー)としての振る舞いには感心させられっぱなしでした。クランクインしてからも、○○がもっとできるようになりたいから教えて下さいと熱心でした。
野球を経験していた事もあり非常に身体能力が高く、特に体幹・足腰・肩が強く、あんなに細身なのに身体の軸がしっかりしていました。バスケットボールは、とてもハードなスポーツです。過酷な撮影と撮影後の練習で、身体中ボロボロで痛めながら頑張ってやり遂げてくれました。

テレビ朝日・映画事業部長・佐々木基 コメント

烈車戦隊トッキュウジャーの放送が終わって、プロデューサーであった私は、いつか志尊くんでキラキラした青春映画を作ろうと思い、ずっと題材を考えていて、それには青春スポーツものだ!と、そして志尊くんの最も似合うユニフォームはバスケットだ、と確信し、痛快な小説『走れ!T校バスケット部』の映画化を企画しました。撮影での、赤いユニフォームで走り抜けシュート打つ志尊くんの姿は、眩しいくらいにキラキラしていて、最高の青春映画になったと確信しております。

■公開情報
『走れ!T校バスケット部』
2018年秋全国ロードショー
出演:志尊淳
監督:古澤健
原作:「走れ!T校バスケット部』(松崎洋著・幻冬舎文庫)
配給:東映
製作プロダクション:MMJ
(c)2018「走れ!T校バスケット部」製作委員会

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