『ひよっこ』奥茨城村に咲いた笑顔の花 有村架純「2つの大丈夫」に込めたメッセージ

 角谷家や助川家を呼んで、谷田部家で開かれた乾杯の席では、みんなが笑っていた。「笑っています。楽しいです。大丈夫なんだなと思いました。2つの大丈夫。お父ちゃんはもう大丈夫なんだなという大丈夫。私がいなくても大丈夫なんだなという大丈夫」。初めて描かれた、みね子たち家族全員に幸せが訪れた瞬間だった。

 有村は、インタビュー(有村架純が語る、『ひよっこ』ヒロインを演じて得たもの 「みね子は守りたい大切な存在」)で、本作を通じての自身の成長を「何かに耐えるっていうことはもう任せてください(笑)。これ以上にグッと耐えるものがあるとしたら次はなんだろうと思いつかないくらい、何でも受け止められる気持ちはつきました」と答えているが、これはみね子として聞いても全く同じ答えが返ってくるのではないだろうか。実のこと以外にも、務めていた向島電機の倒産や、初めてできた恋人・島谷(竹内涼真)との別れなど、みね子にはたくさんの困難があった。また、登場人物たち全員にも、それぞれに苦しい時があった。

 「幸せは歩いて来ない だから歩いていくんだね」みね子とちよ子(宮原和)、進(高橋來)がその歌を口ずさみながら向かっていった先には、谷田部家にこれからの幸せをもたらしてくれる花畑が広がっていた。それぞれに苦しみを乗り越え、歩んでいった先につかんだ幸せ。みね子のいう“大丈夫”には、「もう私は大丈夫」と、これまで応援してくれていた視聴者に向けたメッセージも込められている気がした。

(文=大和田茉椰)

■番組情報
NHK連続テレビ小説『ひよっこ』
出演:有村架純、沢村一樹、木村佳乃、羽田美智子、佐久間由衣、泉澤祐希、峯田和伸、津田寛治、宮原和、高橋來、佐々木蔵之介、古谷一行、宮本信子、磯村勇斗ほか
作:岡田惠和
音楽:宮川彬良
平成29年4月3日(月)~平成29年9月30日(土)全156回(予定)
<総合>
(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
<BSプレミアム>
(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時~11時15分[再]
(土)  午前9時30分~11時[1週間分]
<ダイジェスト放送>
「ひよっこ一週間」(20分)
<総合>
(日)午前11時~11時20分
「5分で『ひよっこ』」
<総合>
(土)午後2時50分~2時55分     
(日)午前5時45分~5時50分/午後5時55分~6時
公式サイト:http://www.nhk.or.jp/hiyokko/

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる