長瀬智也×吉岡里帆『ごめん、愛してる』韓国版との共通点と違い “因果応報”をいかに描くか?

 韓国版では、因果応報が大きなテーマになっていた。自分が人にしたことは、必ず返ってきてしまう。それがどんなに残酷であっても。というのが、このドラマの大きな軸になっていたのだが、個人的には、そんな世界観を私は韓国版の『ごめん、愛してる』で初めて意識したし、その後の韓国ドラマや映画を見ていると、かなりの作品で通底しているテーマのように思えた。余談であるが、9月に公開される『新感染 ファイナル・エクスプレス』でもそれを強く感じた。何かをすれば、よくも悪くも報い/酬いがあるのである。

 日本版では、こうした軸となるテーマをどのように設定するのだろうか。また、結末は果たして韓国版と同じなのだろうか。まだまだ先は長いが、見続けていきたいと思う。

■西森路代
ライター。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣、編集プロダクション、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。アジアのエンターテイメントと女子、人気について主に執筆。共著に「女子会2.0」がある。また、TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeにも出演している。

■放送情報
日曜劇場『ごめん、愛してる』
TBS系列にて毎週日曜夜9時〜
原作:韓国KBSドラマ『ごめん、愛してる』(脚本:イ・ギョンヒ)
脚本:浅野妙子
プロデュース:清水真由美
出演:長瀬智也、吉岡里帆、坂口健太郎、大西礼芳、大智、山路和弘、草村礼子、六角精児、池脇千鶴、中村梅雀、イ・スヒョク、大竹しのぶ
製作:MMJ、TBS
(c)TBS

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